令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(8)解説

令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(8)解説

(8)「ている」の用法

 これは試験中悩まされました… もう最後の最後まで考え続けたんですが一つに絞れなくて2を選んだんですけど、休憩時間中に考えてたら4だと気づいて残念。

 「ている」はいわゆる継続動詞につくと進行中を表し、瞬間動詞につくと結果の状態を表します。
 継続動詞か瞬間動詞かで見極める方法がいいかな。

選択肢1

 「着る」は瞬間動詞だから、テイル形で結果の状態を表します。
 つまり「着る」という瞬間的な動作によって服装に変化が生じ、その結果の状態が残っています。
 決して「着る」という動作が連続して起こり進行中であるという解釈にはなりません。

選択肢2

 「染める」は瞬間動詞だから、テイル形で結果の状態を表します。
 「染める」という瞬間的な動作によって髪色に変化が生じ、その結果の状態が残っています。
 ※ただし、今まさに染めているという解釈も可能なので、微妙に作問ミスのように思います。

選択肢3

 「組む」は瞬間動詞だから、テイル形で結果の状態を表します。
 「組む」という瞬間的な動作によって腕の位置に変化が生じ、その結果の状態が残っています。

選択肢4

 「座る」は瞬間動詞だから、テイル形で結果の状態を表します。
 「座る」という瞬間的な動作によって姿勢に変化が生じ、その結果の状態が残っています。

選択肢5

 「働く」は継続動詞だから、テイル形で進行中を表します。
 「働いている」というと今まさに「働く」という動作の進行中を表します。

 「テイル」の用法を見る場合はそれについている動詞の種類が重要です。
 答えは5です。




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