6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

【練習問題】(274)受け身

【練習問題】(274)受け身

【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを、それぞれ1~5の中から一つ選べ。
 
【受け身】
 1 隣の人に足を踏まれた。
 2 彼に頭を叩かれた。
 3 上司にお酒を飲まされた。
 4 あの人に風邪を移された。
 5 街で若者に絡まれた。











解説

 1 私は 隣の人に 足を 踏まれた ⇔ 隣の人は 私の足を 踏んだ (間接受身 持ち主の受身)
 2 私は 彼に 頭を 叩かれた ⇔ 彼は 私の頭を 叩いた (間接受身 持ち主の受身)
 3 使役受身
 4 私は あの人に 風邪を 移された ⇔ あの人は 私に 風邪を 移した (直接受身)
 5 私は 街で 若者に 絡まれた ⇔ 若者は 街で 私に 絡んだ (直接受身)

 選択肢3だけ使役受身文です。
 したがって答えは3です。




コメント

コメント一覧 (2件)

  • A私は、上司に風邪を移された。
    →上司が私に風邪を移した。
    À私は、上司に酒を飲まされた。
    上司が私に酒を飲ませた。 
    AとÀほぼ同じ文型に見えますが、この見分け方は、文の意味から見るのでしょうか。

    私は上司に酒を飲まれた?非文ですね。
    すみません。基本の基本です。

    • >赤福大好きさん
      「私は上司に風邪を移された」の「移された」は受身形です。「上司が私に風邪を移した」と言い換えていますが、この時の述語「移す」は辞書形になっているので「能動文」と呼ばれるものです。
      「上司に酒を飲まされた」の「飲まされた」は使役受身形です。これを言い換えると「上司が私に酒を飲ませた」となりますが、この時の述語「飲ませる」は「飲む」の受身形です。辞書形ではありませんから能動文ではありません。
      文型は同じですけれども、述語の形態(ヴォイス)が違います。

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