6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

目標基準準拠テストとは?

目標基準準拠テスト(criterion referenced test: CRT)

 目標基準準拠テスト(criterion referenced test: CRT)とは、受験者が学習目標に対してどのくらい到達しているかを測定するためのテストです。学習者のニーズに応じた指導では、学習目標はニーズに合わせて細かく設定され、到達すべき目標に到達できなかったときはその後の指導内容を改善する必要に迫られます。この場合は集団基準準拠テストでは対応できず、目標基準準拠テストが用いられます。テストの結果は次の学習や指導に結びつけることができ、教師にとっても学習者にとっても有益です。

 個人の能力ではなく、集団における個人の位置を知るには集団基準準拠テストが向いています。

参考文献

 石田敏子(1992)『入門 日本語テスト法』26-28頁.大修館書店
 中村洋一(2002)『テストで言語能力は測れるか―言語テストデータ分析入門』15-18頁.桐原書店




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