【敬語練習問題】(71)「直接担当の者にお伺いください」
「直接担当の者にお伺いください」が規範的な立場から見ると不適切とされる理由として最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
1 行為の向かう先に対して尊敬語を用いているから
2 行為者に対して謙譲語Ⅰを用いているから
3 「お……ください」は第三者の許可がないと使えないから
4 「担当の者」を立てていないから
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解説
「直接担当の者にお伺いください」の「お伺いください」が規範的な立場から見て不適切とされている部分です。
行為者が担当の者に「聞く」という行為をするので、行為者に対して尊敬語を使うべきです。
「聞く」を尊敬語にする場合は「お聞きになる」「聞かれる」「お聞きくださる」などにして「お聞きになってください」「聞かれてください」「お聞きください」などと言えば大丈夫です。しかしここでは謙譲語Ⅰ「伺う」が用いられています。「伺う」を用いたうえで尊敬語「お……くださる」の形に接続し、「お伺いくださる」としています。行為者に対して尊敬語を使うべきなのに、行為者に対して謙譲語Ⅰ「伺う」を使っているのは不適切。
したがって答えは2です。
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