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畳語(じょうご)
畳語とは、複合語の一種で、一つの自由形態素を反復し、複合することで作られた語のことです。畳語には「人々」「山々」などの名詞の反復、「休み休み」「生き生き」などなど動詞連用形の反復、「近々」「細々」などの形容詞語幹の反復、「まだまだ」「まずまず」などの副詞の反復が見られます。「キラキラ」「おどおど」「どんどん」なども畳語ですが、一般にこれらはオノマトペ、もしくは音象徴語と呼ばれ、畳語における分布率が高いことで知られています(玉村 2018: 219)。
(1) 人々 (名詞の反復)
(2) 休み休み (動詞連用形の反復)
(3) 近々 (形容詞語幹の反復)
(4) まだまだ (副詞の反復)
(5) キラキラ (音象徴語:オノマトペ)
畳語とオノマトペの違い
オノマトペには「どんどん」「きらきら」「ぶくぶく」のように音を2回繰り返すものもありますし、「しゃきっと」「きちんと」「ポンと」「しゅっと」のように繰り返さないものもあります。オノマトペのうち、音を2回繰り返す前者は畳語ですが、後者は畳語ではありません。オノマトペ=畳語ではなく、オノマトペと畳語はその一部分が重なります。
参考文献
玉村文郎(2018)「対照語彙論」『朝倉日本語講座4 語彙・意味』208-235頁,朝倉書店
国立国語研究所(1985)『語彙の研究と教育(下)』61-66頁.大蔵省印刷局
森山卓郎・渋谷勝己(2020)『明解日本語学辞典』69頁.三省堂
コメント
コメント一覧 (2件)
オノマトペは畳語です。ということになりますか?
>伊東さん
コメントありがとうございます! お答えします。
オノマトペには「どんどん」「キラキラ」のように音を2回繰り返すものもありますし、「どんと」「きらっと」のように繰り返さないものもあります。
前者は音を繰り返すので畳語ですが、後者はそうではありません。
つまりオノマトペ=畳語ではなく、オノマトペと畳語は一部分重なっているだけです。
これについて視覚的に理解できるように内容を更新しました。あわせてご覧ください。