6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

平成28年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題4解説

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平成28年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題4解説

1番

問1

 大学生の「僕が質問するの?」「音の高さって?」「授業で習ったの?」に対して直接的に応答していません。
 問1の答えはbです。

問2

 a 「雨、飴」が「飴、雨」になったりして一貫してません。
 b 「僕が質問するの?」と留学生に明確化要求しています。これが答え。
 c していません
 d スピードは一貫して変わってません。

 問2の答えはbです。

2番

問1

 学習者が「食べませんでした」と言ってますが、その後に「パンとスープを食べました」と言っていて矛盾しています。どうやらこの学習者は「食べませんでした」の意味を「食べました」と思っているようです。

 問1の答えはdです。

問2

 a 誤用の存在は「それは間違っています」のような直接の形で明示していません。これが答え。
 b 「そうなんですか」「そうですか」などで応答しています。
 c 「30分は半と同じでしたね」とクラス全体で意味を共有しています。
 d リンさんに質問して発話を引き出しています。

 問2の答えはaです。

3番

問1

 a 「~てしまう」を「~ちゃう」という縮約形を多用しています。
 b 「それで~」「入ったの~」などと句末のイントネーションを引き延ばしています。
 c アクセントの平板化は起きていません。
 d 「パンケーキの店入ったの」などと助詞「に」を省略しています。

 問1の答えはcです。

問2

 大学生が「彼と鎌倉いったんだ~」と句末のイントネーションを伸ばしたのが学習者には疑問に聞こえたようです。それで「え、言ってないよ」と応答してしまいました。そのあとも「びっくりした~」というのが疑問に聞こえたのか、「うん、びっくりした」と応答しています。
 句末イントネーションの引き延ばし自分に対する質問だと思っています。そのため2度応答を間違っています。

 問2の答えはdです。




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