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平成27年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題2(2)解説

平成27年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題2(2)解説

(2)落としている

 自動詞「落ちる」を使って「落ちている」というべきですが、他動詞「落とす」を使ってます。自動詞と他動詞を混同していると考えられます。

選択肢1

 自動詞「掛かる」を使って「掛かっている」というべきですが、他動詞「掛ける」を使って「掛けている」という自他の混同が見られます。

選択肢2

 「置きている」ではなく「置いてある」などと言うべきです。
 そもそも他動詞「置く」のテ形は「置いて」なので、選択肢「置きて」はイ音便が生じていません。それから「いる」ではなく「ある」にしないと。
 いろいろ間違った言い方をしています。
 

選択肢3

 自動詞「入る」を使って「入っている」というべきですが、他動詞「入れる」を使って「入れている」という自他の混同が見られます。

選択肢4

 自動詞「破れる」を使って「破れている」というべきですが、他動詞「破る」を使って「破っている」という自他の混同が見られます。

 2 「置いてある」というべきだし、イ音便化もしていません。自他の混同による誤りではありません。

 したがって答えは2です。




コメント

コメント一覧 (2件)

  • 答えは変わらないのですが、選択肢2はイ音便になってないことに加えて、「置いてある」が正しいのでは?と思ったのですが、いかがでしょうか。

    • >accoさん
      ご指摘ありがとうございます! 確認しましたところ、確かに「置いてある」が正しいですね。
      イ音便化しない、かつ「~てある」と「~ている」の混同でした。
      解説は修正しておきます。

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