平成26年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(14)解説
(14)「によって」の用法
「~によって」は意味が多すぎる。この問題は「~が原因で」「~のおかげで」「~のせいで」みたいな原因を表す言い方に置き換えてみるのがいいかも。
1 〇日々の努力のおかげで成功に至っている
2 〇技術力の高さのおかげで高まっている
3 〇大雨のせいで被害が出ている
4 〇子どもの減少のせいで小学校が統合している
5 ✕人々の協力が原因で保たれている
選択肢5だけ言い換えられないところをみると、5は原因・理由の「によって」ではないようです。これは手段の「によって」。すなわち「人々の協力をもってして町の安全を保つ」みたいな意味の「によって」」です。
答えは5です。
コメント
コメント一覧 (1件)
いつも有意義に活用させて頂いております。
先生のご指摘された分類で、①根拠と③原因、さらに②手段も含めても、どれほどの違いがあるのかよく理解
できないでおります。例えば、設問の1~5は、「~のおかげで」または「~のせいで」と置き換えても
どれかに当てはまるのが複数問現れてきます。となると、単純に「能動文」(1~4)か「受身文」(5)になるかの違いではないかと考えたのですが如何でしょうか。ご教示ください。