平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題15解説
問1 最も高いポイントが得られる条件
『《ポイント計算表》』(魚拓)によると、年収は3000万円~で50ポイントが最高、学歴は博士号取得者が30ポイントで最高、日本語能力という項目はないけど、N1取得者なら15ポイント、職歴は10年~で25ポイントが最高です。最も高いポイントが得られるのは年収です。
答えは1です。
問2 言語シフト
異なる言語を持つ人同士が同じ社会で生活するときに、各個人の言語選択に変化が生じることを言語シフトと呼びます。
答えは2です。
問3 外国人学校・民族学校
学校教育法(昭和二十二年三月二十九日法律第二十六号)の第一条には「この法律で、学校とは、小学校、中学校、高等学校、大学、盲学校、聾学校、養護学校及び幼稚園とする。」とあり、これらの学校は通称で「一条校」と呼ばれています。一条校は文科省が定めるカリキュラムを組まないといけないですが、補助金や寄付控除等を受けることができます。しかし外国人学校などは母国の教育を受けさせる目的だったりするので、文科省のカリキュラムを組むことができず、一条校の条件を満たせません。第八章の第八十三条には「第一条に掲げるもの以外のもので、学校教育に類する教育を行うものは、これを各種学校とする。各種学校は、第一条に掲げる学校の名称を用いてはならない。」とあり、外国人学校はこの各種学校に該当します。
答えは2です。
問4 ろう者の言語
日本手話とは、ろう者同士の交流によって生まれた言語で、日本語とは異なる体系を持ちます。
一方、日本語対応手話とは、日本語の文法に則って手話を当てはめた言語です。
1 日本手話は衰退したわけではありません。
2 日本手話は衰退したわけではありません。
3 正しいです。生まれながらのろう者にとっての第一言語は手話です。
4 日本語と英語が全く異なるように、世界中の手話は全く異なるものです。
答えは3です。
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