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平成24年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題7解説

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平成24年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題7解説

問1 ニーズ

 ニーズとは、学習者がどんな目的で学習しているのか、どんなレベルまで到達したいのか、どんな種類の日本語を学びたいのかなどの情報のことです。言語教育において、学習者のニーズを満たしてあげることはとても重要。例えば話し言葉を勉強したいというニーズを持つ学習者に読み書きの授業をするのはまったくニーズを無視していてよくないです。

 1 正しいです。周囲の環境が変わると、ニーズは変わります。
 2 学習者の学習能力、学習態度、学習ストラテジーは学習条件なのでニーズではなくレディネス
 3 共通するとは限らないです。座学が好きな人もいれば、会話が好きな人だっています。
 4 文化が同じならニーズも同じというのは言い過ぎ。ニーズは人によって異なります。

 答えは1です。

問2 レディネス

 レディネスとは、その学習者の外国語学習経験とか言語適性とか、勉強できる時間、勉強に利用できる端末などの学習条件などのことを指します。こういう学習者のレディネスを調査しておくと授業を作る時に役立つ情報が得られます。

 1 「学習条件」という言葉があるのでレディネス調査
 2 目標言語の調査はそのまま目標言語調査で行います。
 3 学習ビリーフとはどのようにすれば言語を習得できるかという考え方のことです。その学習者が持っている考え方について知っるのはレディネス調査
 4 学習者が自分の学習を自ら管理して進めていく自律学習では、自分の学習を手伝ってくれる周囲の人、あるいは学習に役に立つ人を人的リソースと呼びます。人的リソースは学習環境と関係しているのでレディネス調査で行います。

 答えは2です。

問3 特定の学習者を対象にした特定の目的を持つコース

 1 一般的な初級コースと同じなので、特定の目的はありません。
 2 一般的な初級コースと同じなので、特定の目的はありません。
 3 「観光ガイド」という特定の目的を持っています。
 4 特定の学習者ではなく、特定の目的もありません。

 答えは3です。

問4 自律学習

 自律学習とは、学習者が自分の学習を自ら管理して進めていく学習方法のことです。自律学習は一人で計画して一人で学習することだとよく間違えられますので注意してください。正しくは必要な場面で教師や教材、教育機関などの周囲のリソースを利用して学習を進めていくことです。教師は学習者の学習に積極的に介入することなく、ファシリテーター、カウンセラーとして振る舞います。

 1 自律学習と自習は違うものです。自律学習は教師による支援がありますが、自習は全部自分でやること。
 2 自律学習の学習内容は教師と学習者が相談して決めます。決まっている課題をやるわけではありません。
 3 自分の学習成果は自分でも評価しますし、教師からも評価されます。その様子によって学習内容を変えたりします。
 4 正しい

 答えは4です。

問5 モジュール型教材

 モジュール型教材とは、各回完結型の教材のこと。どの課をどの順番で使うかは自由に決められるため、学習者のニーズやレディネスに合った授業ができます。

 答えは3です。

 




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