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平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題13解説

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平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題13解説

問1 キャンピングカー

 「キャンピングカー」は和製外来語で、英語では「RV」や「Caravan」などと呼ばれます。
 したがって答えは3です。

問2 外来語のほうが意味が限定的になっている例

 「借金」は借金全般を指しますが、「ローン」は住宅ローンやマイカーローンなど、一部のものを指します。外来語である「ローン」のほうが意味が限定的になっています。

 1 「紛争」は国際的なものに用いますが、トラブルは国際的なものから個人的なものまで幅広く使えます。
 2 「圧迫」は押さえ付けることや規模の縮小などを指しますが、「プレッシャー」は精神的な圧力にのみ使えます。外来語のほうが意味が限定的です。
 3 「介護」は身体的に不自由な人に対するものですが、「ケア」は世話や介護のみならず、肌のケアなどという言い方もあります。
 4 「署名」と「サイン」は同じ意味です。

 したがって答えは2です。

問3 外来語に関する意識調査

分かりやすく言い換えてほしい外来語の分野としては(図4-1-1),「政治・経済」(56.4%)と「医療・福祉」(56.0%)がともに5割を上回り,次いで「コンピュータ関連」が41.3%である。「言い換えてほしい分野はない」という者は4.3%で,9割の者は「言い換えてほしい分野がある」(89.5%)と考えている。
 - 1 外来語を言い換えてほしい分野 | 国立国語研究所より

 したがって答えは2です。

問4 トゥーボン法

 1994年、フランスの文化相ジャック・トゥーボンの主導によってトゥーボン法(ツーボン法)が制定されました。この法律はフランス国内の公共の場における外来語の使用を一部制限しました。
 したがって答えは4です。

問5 外来語を指導する際に留意すべきこと

 1 日常で使用頻度の高い外来語は教科書に出ているかどうかに問わず、指導したほうがいい場合が多いです。
 2 正しいです。
 3 つづりに関連づけて覚えると、カタカナで書きやすくなります。
 4 外来語も日本語です。日本語の語彙として覚えるべきです。発音も違いますし。

 したがって答えは2です。

 




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