日本語Q&A
質問者さん(中国)
管理人
正直、ほとんど同じと思っていい気がします。
「休める」の用法
「休める」は、五段動詞「休む(yasum-u)」に可能接辞 -e- をつけた可能形「休める(yasum-e-ru)」の場合(1)と、他動詞「休める(yasume-ru)」という辞書形の場合(2)とがあります。この学習者さんの質問は(2)と関係があるもので、(1)の例文は無関係です。
(1) 仕事が終わってやっとゆっくり休める。
(2) たまに何も考えないことも頭を休めるために必要です。
他動詞「休める」は身体的な疲れをとるために手足などの体の一部分を使わないようにしたり、あるいは機械などを停止させることを表します。「頭を休める」はおよそ「頭を使わないようにして回復させる」という意味になります。
「休ませる」の用法
「休ませる(yasum-ase-ru)」は五段動詞「休む(yasum-u)」に使役接辞 -ase- をつけた形式で、使役形です。使役形は「息子に部屋を掃除させた」のように息子が掃除を望んでいないという解釈が可能な<強制・命令>の意味が現れることもありますし、「体調が悪い部下を帰らせた」のように部下が帰ることを望んでいるような解釈が可能な<任意・許可>の意味を表すこともあります。なので使役形「休ませる」もそういう意味が現れることがあるはずです。 ※ただし、動詞「休む」が表す動作は基本的に誰にとっても望ましいことなので、特別な文脈でない限り純粋な<強制・命令>の意味合いは出にくいと思われます。
(3) 炎天下の運動は危険なので生徒を休ませた。 <強制・命令> or <任意・許可>
(4) 風邪を引いた部下を休ませた。 <任意・許可>
したがって、「頭を休ませる」は「頭に休むことを強制する」とか、あるいは「頭に休んでもらう」みたいな許可の意味が現れます。
参考文献
田忠魁・泉原省二・金相順(1998)『類義語使い分け辞典: 日本語類似表現のニュアンスの違いを例証する』684頁.研究社

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