6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

丁寧語とは?

丁寧語

 丁寧語は話や文章の相手に対して丁寧に述べるものです。

 です、ます、(で)ございます

 「今日は9日だ」と「今日は9日です」、「6時に起きる」と「6時に起きます」はそれぞれ同じ内容ですが、「です」「ます」を文末に付け加えることで、話や文章の相手に対して丁寧さを添えて述べることになります。このように「です」「ます」は<相手>に対する敬語として働き、この種の敬語を丁寧語と言います。これよりも丁寧さの度合いが高い敬語として「(で)ございます」があります。
 形容詞に「ございます」をつける場合は次の通り。なお「~eい」の形容詞はありません。

 「~aい」の場合 : たかい  → たこうございます
 「~iい」の場合 : おいしい → おいしゅうございます
 「~uい」の場合 : かるい  → かるうございます
 「~oい」の場合 : おもい  → おもうございます

 謙譲語Ⅱも話や文章の相手に対する敬語として働くので、丁寧語と近い面を持っています。謙譲語Ⅱと丁寧語の違いは… 謙譲語Ⅱは基本的には「自分側」のことを述べる場合に使い、特に「相手側」や「立てるべき人物」の行為については使えないのに対し、丁寧語は「自分側」のことに限らず、広く様々な内容を述べるのに使えます。謙譲語Ⅱは丁寧語「です」「ます」よりも改まった表現と言えます。丁寧語のうち「(で)ございます」は謙譲語Ⅱと同程度に丁重な表現として使えます。

参考文献

 文化庁(2007)『敬語の指針』(https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/keigo_tosin.pdf




コメント

コメントする