単純再生法(simple-recall)
単純再生法(simple-recall)とは、客観テストの出題形式の一種で、問いに対する正しい解答を書かせる問題形式のことです。単に再生法とも呼ばれます。問題の作成も簡単で実力を効率的に測定できることから、客観テストとしてよく用いられます。あらかじめ設定された答えと異なる場合でも正しいと認められるような場合があるので、採点の際は柔軟な対応が求められます。例えば、以下の例題問10では、「違う」の対義語として「同じ」も考えられますが、「正しい」「合っている」なども考えられます。単純再生法は短く明確な答えがあるような場合に用いやすく、長い場合は採点に主観が入り込みます。
次の動詞をテ形にしなさい。
問1 書く → ( )
問2 行く → ( )
問3 結ぶ → ( )
問4 寝る → ( )
問5 来る → ( )
次の語の対義語を( )に書きなさい。
問6 明るい → ( )
問7 細い → ( )
問8 白い → ( )
問9 離れる → ( )
問10 違う → ( )
参考文献
石田敏子(1992)『入門 日本語テスト法』32-33頁.大修館書店
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