令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(12)解説
(12)助動詞の意味
古文っぽいのが来るとめっちゃ苦手意識がありますが…
たぶんこういうことです。
1 見ない → 見ぬ (否定)
2 そう思ったわけじゃないのに → 思わず (否定)
3 やらなければ → やらねば (否定)
4 知られていない → 知られざる (否定)
5 あるだけ全部 → あらん
選択肢1~4の下線部は否定の形式なんだと思います。「ない」に言い換えられるから。
でも選択肢5はどうもそう見えない。「あるだけ全部」みたいな意味で否定を伴いません。なんで「あらん」という形ができたのか、この「ん」は何なのかうまく説明できないんですが、それは語源の話になるのでいったん放っておきます! もしよかったら誰か助けてください。
答えは5です。
※古語の推量の「む」が「ん」になってる可能性 (私にあるだろうすべての力)
コメント
コメント一覧 (2件)
いつも参考にさせてもらっています。
この問題の「ん」に関してですが、おそらくは古語の推量の「む」が「ん」になった形と思われます。
「あらん限りの力」を現代語訳すると「(私に)あるだろうすべての力」となるでしょうか。
しかし、本番では選択肢3を選んでしまいました…。
実に悔しい。
>takeさん
ありがとうございます! 解説に書かせていただきました。