【練習問題】(683)直接受身文
直接受身の例として最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
1 犯人に逃げられて、まことに遺憾だ。
2 妻に先立たれて、とても悲しい。
3 観衆にヤジを飛ばされて、悔しい。
4 相手に弱みを握られて、まずい。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
解説
受身文の鉄則
①まずは省略されているものを探す
②次に能動文を作る (ヲ格とニ格を使って)
③名詞の数(補語の数)が一致したら直接受身、不一致なら間接受身
選択肢1
受身文: (私が) 犯人に 逃げられた
能動文: 犯人が 逃げた
名詞の数が2:1なので間接受身です。「犯人が 私から 逃げた」とするのは反則です。ヲやニを使わないといけません。
選択肢2
受身文: (私が) 妻に 先立たれた
能動文: 妻が 先立った
名詞の数が2:1なので間接受身です。
選択肢3
受身文: (私が) 観衆に ヤジを 飛ばされた
能動文: 観衆が 私に ヤジを 飛ばした
名詞の数が3:3で直接受身です。これが答え。
選択肢4
受身文: (私が) 相手に 弱みを 握られた
能動文: 相手が (私の)弱みを 握った
名詞の数が3:2で、能動文に所有の「の」がありますので間接受身の持ち主の受身です。
したがって答えは3です。
コメント