【練習問題】(31)対義関係
【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを、それぞれ1~5の中から一つ選べ。
【対義関係】
1 大吉/大凶
2 自分/他人
3 奇数/偶数
4 国内/国外
5 母語/非母語
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解説
1 大吉/大凶 → 中間地点(吉、凶など)がある(両極的対義語)
2 自分/他人 → 一方を肯定したらもう一方が否定される(相補的対義語)
3 奇数/偶数 → 一方を肯定したらもう一方が否定される(相補的対義語)
4 国内/国外 → 一方を肯定したらもう一方が否定される(相補的対義語)
5 母語/非母語 → 一方を肯定したらもう一方が否定される(相補的対義語)
選択肢1だけが種類の違う対義関係を持った組み合わせで、このタイプの対義語は中間があるような物事の両極に位置するもので成り立つ対義語です。
一方で選択肢2~5は中間地点がなく、物事を例外を許さずはっきり二分し、その二分した領域が対義関係となっているものです。一方を肯定したらもう一方が否定されるような関係となっており、例えば選択肢2なら「自分である」なら「他人でない」し、「自分でない」なら「他人である」と言えます。
答えは1です。
コメント
コメント一覧 (4件)
検定対策に有益な問題をありがとうございます。本当に感謝しています。解答1番ですが、中間段階があるのは、「連続的対義語」ではないでしょうか? よろしくおねがいします。
>あかさん
コメントありがとうございます。
連続的対義語とは、主に形容詞などのペアのことです。
とても大きい まあまあ大きい 大きい 小さい とても小さい
このような段階的な連続性を持っているので連続的対義語という名前が付けられています。
大吉と大凶は形容詞ではありません。物事の両極に位置するので両極的対義語です。
「大きい」と「小さい」も物事の両極に位置するようですが、上述のとおり「とても大きい」と言えば「大きい」を超えるので実は両極ではありません。
早速ありがとうございます(^^♪ ここの解説では、「中間段階があるので」とあり、赤本によると、両極的対義語は、「中間段階を持たない対義語の関係」とあったので、気になった次第です。北極とか南極も中間段階はあるが、両極の部分が強調されているということですね。連続的対義語との違いからカテゴリー分けはよく分かりました。
「中間地点があるので」という書き方の問題ではないでしょうか。つまり、「実際にはその間に吉や凶があるけれども、大吉と大凶という言葉はそこにしか焦点が当たっていないから連続的対義語ではなく両極的対義語と言える」ということですよね?