6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題6解説

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平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題6解説

問1 信頼性を高める方法

 ここで「テストの信頼性」という用語が出てきてます。
 テストの信頼性とは、そのテストの結果が常に同様の結果を得られるかどうかの度合いのことです。例えば、連続して同じテストをした時に、その結果や受験者の順位などの変化が激しい場合は信頼性は低いことになります。

 選択肢2について。偶然による正解が多ければ、そのテストを何度も行った場合、結果にばらつきが出てしまいます。選択肢数を増やしたりすることで偶然による正解を少なくすることができ、テストの信頼性を高めることができます。
 したがって答えは2です。

問2 中級修了者のライティングの能力を測るテスト

選択肢1

 ライティングの能力を測したいのに、400文字も読ませる必要ありません。
 そのテストが測定しようとしているものを的確に測定できていないので、テストの妥当性が損なわれています。

選択肢2

 「~たことがあります」は中級修了者にとって簡単じゃないかなーと思います。これは初級で学ぶ文型なので。

選択肢3

 この選択肢の中では一番いいです!

選択肢4

 スポーツしたことがない人、あるいは嫌いな人、興味がない人にとっては不利になるテーマなので、適切ではありません。

 したがって答えは3です。

問3 学習者に気を付けさせること

 1 相手のコメントは役に立つので、聞きながらメモしたほうがいいです。
 2 正しいです。褒めるほうから入ることで、活動を円滑に進められます。
 3 せっかく書いてきた文章なんで、文法や語彙のミスは指摘して評価してあげたほうがいいです。
 4 円滑に進めるためには、「ここ面白くないね」みたいな直接的な言い方は避けたほうがいいでしょう。

 したがって答えは2です。

問4 作文の評価シートの不備

 「面白い」は内容に関する評価で、「冗長」は内容の分量に関する評価です。
 <資料2>の一番右下には「内容が多すぎ」という評価項目がありますが、同時に「興味を失う」ともあります。「面白いが冗長」がこのシートでは評価することができません。つまり、「内容」のところに、分量と面白さの複数の基準があるのがこの評価シートの問題点です。

 したがって答えは4です。
 この問題めんどくさ…

問5 評価シートについて

 選択肢4について。
 各評価に得点をつけてその合計点だけを相手に伝えた場合、どこでどのように得点できたかが分かりません。良い点と悪い点が明確でなくなってしまいますので評価シートの使い方として誤りです。

 したがって答えは4です。

 




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