6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題5解説

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平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題5解説

問1 文型練習をする際の一般的な留意点

 1 正しいです。段階踏んで徐々に難しいほうへシフト…
 2 正しいです。まあいろんなやり方でやるのは全然悪くないです。
 3 正しいです。ケチつけようなし。
 4 文型練習ですので、単語に区切って発話させるべきではありません。その文型をすらすらと言えるようになるためには、そのまま練習したほうがいいです。

 したがって答えは4です。

問2 可能形の意味

 可能表現は3種類に分けられます。

動作主体の能力による可能 「私は英語が話せます。」などの能力によるもの。
状況による可能 「準備が終わったら迎えに行けるよ。」など、状況によって可能/不可能となるもの。
動作対象の性質による可能 「コーラは美味しいから何杯でも飲める。」など、動作対象の性質によって可能あるいは不可能となるもの。動作対象「コーラ」が美味しいから飲める。つまりコーラの性質によって可能か不可能が決まっている。

 1 状況可能:図書館で2週間本を借りられます。
 2 状況可能:空港でお土産を買えます。
 3 能力可能:鈴木さんは英語を上手に話せます。
 4 状況可能:駅前に車を止められます。

 したがって答えは3です。

問3 可能形とともに練習しておくとよい表現

 1 「あまり話せません」や「少し話せます」のように組み合わせて使える場合が多いので、ともに練習しておくといいです。
 2 「~しか歌えません」や「~だけ歌えます」のように組み合わせて使える場合が多いので、ともに練習しておくといいです。
 3 可能形とあまり一緒に使われません。
 4 「~ので行けます」や「~すぎて食べられません」のように組み合わせて使える場合が多いので、ともに練習しておくといいです。

 したがって答えは3です。

問4 タスク練習で教師が行う行動

 1 正しいです。背景知識を活性化させておくと、その後のタスクがこなしやすくなります。
 2 正しいです。
 3 正しいです。あとでクラスで共有するためにも必要です。
 4 クラス全員がお互いにインタビューしあう活動ですので、教師は学習者が可能形を間違えたことを全て把握することはできず、またインタビュー中に会話を止めて確認していると活動の邪魔になります。

 したがって答えは4です。

問5 教師の質問

 1 正しいです。可能形の授業ですので、「できますか」で聞くべきです。答えも「~ができます」と可能形での返答が期待できます。
 2 可能形の授業ですので、「しますか」ではなく、「できますか」で聞くべきです。
 3 「何ができるか」を聞くかは学習者個人に委ねられていますので、このような聞き方は誤りです。また、「Aさんです」と可能形を用いない返答が期待されます。
 4 「何ができるか」を聞くかは学習者個人に委ねられていますので、このような聞き方は誤りです。また、「Aさんです」と可能形を用いない返答が期待されます。

 したがって答えは1です。

 




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