6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

平成24年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題2(4)解説

平成24年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題2(4)解説

(4)聞けません

 問題文を正しく言うなら「声が聞こえません」です。
 「聞けません」と「聞こえません」、辞書形にすると「聞ける」と「聞こえる」です。この2つを混同しています。
 (「聞ける」は「聞く」の可能形)

選択肢1

 正しく言うなら「映画が見れます」ですから、「見える」と「見れる」を混同しています。
 (「見れる」は「見る」の可能形のら抜き言葉)

選択肢2

 正しく言うなら「あまり小さい字は見えません」だから、「見られる」と「見える」を混同しています。
 (「見られる」は「見る」の可能形)

選択肢3

 正しく言うなら「いつも出身を聞かれます」だから、「聞かれる」と「聞こえる」を混同しています。
 「聞かれる」は受身形、「聞こえる」は辞書形で可能の意味を持つ動詞です。
 他の間違い方とは違います。

選択肢4

 正しく言うなら「先生の話を聞けます」だから、「聞こえる」と「聞ける」を混同しています。
 (「聞ける」は「聞く」の可能形)

 選択肢3以外は、可能形との混同が見られます。選択肢3は可能形じゃない。
 したがって答えは3です。

 




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