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「重い」と「重たい」の違いは?

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日本語Q&A

質問者さん
(日本)

 「重い」と「重たい」の違いは何ですか?

管理人

 物理的な重さのときは「重い」も「重たい」も使えますが、比喩的な意味のときは「重い」だけ使えるようです。また、接尾辞「~たい」がついているほうはより口語的になります。だから「重たい」のほうがより口語的です。

「重い」と「重たい」

 『表現類語辞典』によると… 「重たい」は「重い」よりも口語的です。また、物理的な荷重については「重い」も「重たい」もどちらもほとんど同義で使えますが、非物理的で比喩的な使い方をする場合は「重い」を使い、「重たい」を使うことはないそうです。

 【物理的】
 (1) ランドセルが{〇重い/〇重たい}。
 (2) {〇重い/〇重たい}荷物。
 
 【比喩的】
 (3) {〇重い/✕重たい}ノルマ。
 (4) 責任が{〇重い/✕重たい}。
 (5) {〇重い/✕重たい}罪。
 (6) {〇重い/✕重たい}話。
 (7) 事態を{〇重く/✕重たく}見る。
 (8) 人の命は{〇重い/✕重たい}。

 私の感覚だと「重たい話」は言える気がしなくもないですが、全体的な傾向として比喩的な使い方をする場合は基本的に「重い」のほうが適当には感じられます。(7)なんかは「重たく見る」なんて絶対に言わないですね。

「煙い」と「煙たい」

 「煙たい」のほうが口語的。周囲が物理的に煙っぽいのを形容するときは「煙い」も「煙たい」も言えますが、比喩的な意味(目障り、邪魔の意)で用いる場合は「煙たい」が使われます(渡邊 1994: 96)。

 【物理的】
 (9) タバコで{〇煙い/〇煙たい}。
 (10) 窓が空いてるのに部屋が{〇煙い/〇煙たい}。
 
 【比喩的】
 (11) 彼は私が{✕煙い/〇煙たい}ようだ。
 (12) 父は{✕煙い/〇煙たい}存在だ。

 「重い」と「重たい」で比喩的に使えるのは「重い」だったのに対し、「煙い」と「煙たい」では比喩的に使えるのは「煙たい」です。

「眠い」と「眠たい」

 睡眠欲があるときには「眠い」も「眠たい」も使えますが、「眠たい」のほうがより口語的です(渡邊 1994: 99)。比喩的に使えるのはどっちかという記述は探せませんでした。確かに「眠い」「眠たい」を比喩的に使うのは難しそう。

 (13) {〇眠い/〇眠たい}と思った時には素直に寝た方がいい。
 (14) ご飯食べたらもう{〇眠く/〇眠たく}なった。
 (15) {〇眠い/〇眠たい}時に勉強しても頭に入らない。

参考文献

 藤原与一・磯貝英夫・室山敏昭(2009)『表現類語辞典』192頁.東京堂出版
 渡邊靜夫(1994)『使い方の分かる 類語例解辞典』96,99頁.小学館




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