令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題6解説
問1 相互理解のための日本語
この問題は「Ⅱ.JF日本語教育スタンダードの全体像」が参考になります。この18ページの上にはこのように書かれています。
共同行為とは、発信者と受信者が日本語を使ってある領域や場で特定の課題を共同で遂行することである。
この太字部分が選択肢3の記述と全く一緒。
答えは3です。
問2 「相互理解のための日本語」を達成するために必要な2つの能力
「相互理解のための日本語」を達成するためには「課題遂行能力」ともう一つの能力が挙げられているようで、そのもう一つの能力は何かという問題でした。私はうっかりどっかで見たことあるって思って「弁別的言語能力」を選んじゃって間違った…。
また「Ⅱ.JF日本語教育スタンダードの全体像」の19ページですが、このような図があります。
「異文化理解能力」、答えは2です。
問3 コミュニケーション言語活動
「JFスタンダードとは|JF日本語教育スタンダード」の真ん中ちょっと上くらいに桜の木があるんですけど、そこには「コミュニケーション言語活動」と「コミュニケーション言語能力」が書かれています。「コミュニケーション言語活動」には下位の能力として「受容」「産出」「やり取り」があります。「翻訳」はないですね!
だから答えは3です。
問4 JF Can-do
JF Can-doって例えばこんなやつ。
よく使われる語で書かれた、国際的共通語彙もかなり多い、短い簡単なテクストが理解できる。
人物や場所について、単純な字句を並べて、述べることができる。
書面で個人的な具体的情報を求めたり、伝えることができる。
…
こんなやつに「できる」「できない」を答えていって今のレベルを測るってことをします。よくある言語能力の測り方は知識量勝負、テストでどのくらい点を取ったかが普通。でもこれは今何がどのくらいできるかという点で言語能力を測ります。こうすることで日本語の熟達度や学習目標の把握、それから教師と学生間でその共有ができたりします。
1 Can-doでは具体的な言語活動を例示してます
2 網羅的? それは疑問
3 文型や文法ではなく、どんなことができるかが中心
4 これが正しい
答えは4です。
問5 いろどり 生活の日本語
「いろどり 生活の日本語」ってなんじゃ。はじめて聞いた。
このサイトにはこのような記述が。
日本語コースブック『いろどり 生活の日本語』は、外国の人が日本で生活や仕事をする際に必要となる、基礎的な日本語のコミュニケーション力を身につけるための教材です。
この記述は選択肢4と同じ!
答えは4です。
日本語教師ってこんなのも知らないといけないんか?
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