【練習問題】(10)五段動詞過去形と音便の関係
五段動詞の過去を表す形式に/-de/が現れることがある。/-de/が現れることと関係の深い音韻現象として最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
1 イ音便と撥音便
2 イ音便と促音便
3 撥音便と促音便
4 撥音便とウ音便
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解説
適当な五段動詞をテ形にしてみて、そのときに「~で」の形になるものを探してみましょう!
「書く」は「書いて」、「取る」は「取って」、「貸す」は「貸して」… と「~で」になるやつは比較的少ないので初めは見つからない人がいるかもしれません。でも「脱ぐ」の「脱いで」、「飲む」の「飲んで」、「遊ぶ」の「遊んで」、「死ぬ」の「死んで」があるんです。「ぐ」「む」「ぶ」「ぬ」で終わる五段動詞はテ形で「~で」の形になるわけです。
辞書形 | → | テ形 | 音便 |
---|---|---|---|
脱ぐ | 脱ぎて | 脱いで | イ音便 |
飲む | 飲みて | 飲んで | 撥音便 |
遊ぶ | 遊びて | 遊んで | 撥音便 |
死ぬ | 死にて | 死んで | 撥音便 |
「ぐ」で終わる動詞はテ形に活用する過程でイ音便が、「む」「ぶ」「ぬ」で終わる動詞は撥音便が生じています。
五段動詞の過去を表す形式「~で」が現れるとき、イ音便や撥音便が生じるということ。
答えは1です。
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