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平成29年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題6解説

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平成29年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題6解説

問1 ゲームを取り入れる際の留意点

 1 楽しみながら学べるから教育的な要素はあり
 2 ゲームは周りの人と一緒にやるのでコミュニケーション活動です。競争を取り入れると盛り上がります。
 3 正しいです。みんな楽しそうにするわけじゃなくて、なかなか中に入れない人も少数ですがいます。
 4 ゲームの内容、難易度調整すればどのレベルでもできます。

 答えは3です。

問2 ゲームによる学生の満足度

 1 簡単に達成できると達成感が得られにくいので満足度も低い。だから少し難しい課題を与えた方が満足度が高くなります
 2 褒めたり、成果を与えたりすると満足度は上がります。正しい記述。
 3 大変な作業をして成果が少ないと満足度は下がります。正しい記述。
 4 平等に扱われないと満足度は下がる。正しい記述。

 答えは1です。

問3 関連性

 <資料>にARCSモデル(アークスモデル)があります。これは教師が学習者の学習意欲を高めるために行うべき行動を注意(Attention)、関連性(Relevance)、自信(Confidence)、満足感(Satisfaction)の4つの側面から示したモデルです。この4要素を授業の計画に活用することで学習者の興味を引き出したり、やる気を引き出せるような教案を作ることができるようになります。

 文章中ではレストランで学生にお客さん役をさせてゲームをしたと言ってます。レストランとの関連性から見て、参加者の馴染みの深い場面や状況設定をすると盛り上がりやすくなると考えます。対象は短期高校留学のクラスですから、高校生がよく利用するファストフードなどの場面にすると良さそう。こういう感じでARCSモデルに照らして教案を考えると、学習者のモチベーションを引き出すことができるようになります。

 よって答えは2です。

問4 レアリア

 「実際の社会で用いられている物」とは、レアリア生教材)のこと。

選択肢1

 レストランで実際に使われているメニューを教室でも用いると、学生はそれに興味津々。レアリアがあることで学習者の興味を引くことができます。

選択肢2

 レストランのロールプレイをするときにレアリアのメニューを使うと、実際の使用場面に近づけた練習ができます。

選択肢3

 レアリアを使用しながら関連知識や情報を教えることはできます。メニューを使えば商品の価格帯とか、ラインナップとか。あるいはセットメニューとかの複雑な注文方法も教えられます。

選択肢4

 レアリアを目の前にした学習者は、レアリアそのものに興味が引かれやすいです。教師が教えたい言葉や情報はその後。

 答えは4です。

問5 授業の改善

 この教師は、学習者が「授業に集中してくれない」という問題を抱えています。そこで場面を実際に良く利用するであろうファストフード店に設定したり、本物のメニューを使ったりすることを考え、学習者の注意を引こうと考えているようです。つまるところ、  学習者の学習意欲  を高めようとしているようです。

 答えは1です。

 




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