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平成29年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題15解説

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平成29年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題15解説

問1 日本大文典

 「日本大文典」はロドリゲスによって書かれ、当時の標準的口語の文法を記録した文法書です(関 1997: 223)。

 1 「対話形式」も「会話書」も間違い
 2 「語彙を中心に」と「辞書」が間違い
 3 これが答え
 4 漢語と和語の話ではなく、屈折、統辞論などが書かれた文法書です

 答えは3です。

 《参考文献》
 関正昭(1997)『日本語教育史研究序説』223-224頁.スリーエーネットワーク

問2 キリシタン版

 答えは「キリシタン版」。
 答えは1です。

問3 海上遭難した日本人漂流民とその活動内容

 関(1997: 238-239)によると、大黒屋光太夫は1782年12月9日に伊勢白子浦から江戸に向かって出航しましたが、遠州灘付近で嵐に遭って7か月間漂流しました。翌年の7月にアリューシャン列島のアムチトカ島に漂着しています。彼はペテルブルグ滞在中に『欽定全世界言語比較辞典』の改訂の仕事に参加したそうです。

 答えは3です。

 《参考文献》
 関正昭(1997)『日本語教育史研究序説』223-224頁.スリーエーネットワーク

問4 シーボルト

 川瀬(2001: 59)にはこのように書かれています。

 1828年、シーボルトは大量に集めた資料を本国に持ち帰ろうとしたが、乗船予定のオランダ船が台風のため長崎の港で座礁してしまう。この時、船に積んであった荷物の中から幕府が禁制品とした数多くの物品や資料が発見された。(中略)シーボルトも厳しい取り調べを受け、国外追放を言い渡された。

 答えは2です。

 参考文献:川瀬生朗(2001)『日本語教育学序説』59頁.日本図書刊行会

問5 ヨーロッパにおける最初に日本学講座が設立された高等教育機関

 川瀬(2001: 59)にはこのように書かれています。

 ホフマンは1851年にライデン大学の日本語教授に就任したが、これがヨーロッパの大学における日本語教育・日本研究の始まりとなった。

 答えは4です。

 参考文献:川瀬生朗(2001)『日本語教育学序説』59頁.日本図書刊行会




コメント

コメント一覧 (1件)

  • 問1は、書物名の「日本大文典」というのがヒントになりますね。
    文典とは文法を記述したものですから。

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