平成28年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題6解説

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平成28年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題6解説

問1 スキミング

 スキミングは文章の要点や全体の大意を理解するための読み方のことです。そんな読み方してるやつを選びましょう。

 1 自分に合った日程と予算の部分だけを探し出して読み取るのでスキャニング
 2 ???
 3 「大意を把握する」とあるのでスキミング
 4 言語形式(文法)と内容の両面を丁寧に読み込む精読かな

 答えは3です。

問2 ジグソー・リーディング

 ジグソー・リーディングとは、各自がそれぞれ異なった文章を読み、自分が読んだ情報を持ち寄って、情報の断片から全体を作り上げ共有することで読解力を強化するグループでの読解活動です。

 選択肢2がまさにジグソー・リーディングの活動です。その他の選択肢は知らない…
 答えは2です。

問3 多読

 古川・上田(2010: 22-26)には”楽しく読み続けるため”の「多読三原則」と題して次の3つが挙げられています。

 第一原則 辞書は引かない
 第二原則 わからないところはとばす
 第三原則 つまらなければやめる

 1 第一原則に反しています。
 2 原則にないけど、レベルにあったものから読んでいきます。
 3 第三原則に合ってます。
 4 第二原則に反しています。

 答えは3です。

 《参考文献》
 古川昭夫・上田敦子(2010)『英語多読入門

問4 クローズテスト

 クローズテストとは、長めの文章に埋め込まれた空欄に当てはまるものを記入させる問題形式のことです。長文読解とかでよく見られる出題形式。選択肢3の内容がそう。

 答えは3です。 

問5 統合理解

 https://www.jlpt.jp/reference/pdf/guidebook1e.pdf魚拓)の35ページにはこんな記述が。

 関連がある複数のテキストを比較したり統合したりする問題
 一つのテキストを読み進めながら、内容的に関連がある他のテキストと関係づけ、共通点や相違点を比較したり、複数のテキストの内容を統合して理解したりすることも、読解の能力の一つです。このような「全体を迅速に読む/部分を注意深く読む」読み方を求める問題を、N1とN2で「統合理解」という新しい大問を立てて出題します。たとえば同じ話題について違う立場から書かれた二つのテキストについて、その違いや同じところが理解できるかを問います。

 複数のテキストを読み比べて、複数の情報を比較・統合しながら理解できるかを問うのが「統合理解」の問題だそうです。
 答えは1




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