6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

平成27年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題4解説

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平成27年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題4解説

1番

問1

 「警察に行きました」の前に「そして」があったほうがいいし、「大学の名前も書きました」の前に「それから」などが欲しい。接続詞が抜けているのでちょっと論理関係が分かりにくくなっています。

 問1の答えはaです。

問2

 「うん」「そうかあ」「うんうん」「そう」など相槌をたくさんして、相手に発話を促しています。

 問2の答えはbです。

2番

問1

 学習者が「良いじゃなかったです」「熱いじゃなかったです」と言っています。本来「~じゃなかった」はナ形容詞に接続するものですが、これをイ形容詞にも使う誤用をしています。否定形「良くない」を「良いじゃない」、否定形「熱くない」を「熱いじゃない」と言っていて、イ形容詞の否定形をナ形容詞のルールで活用しているようです。

 問1の答えはbです。

問2

 学習者の誤用に対して、教師は「ああ、天気が良くなかったですか」「そうですか、熱くなかったですか」と暗示的に訂正しながら、さりげなく正用も提示しています。このタイプの訂正フィードバックはリキャスト。

 問2の答えはaです。

3番

問1

 「AじゃなくてBですね」という方法だけで指摘し続けています。

 問1の答えはcです。

問2

 「どこで買いましたか?」と聞いているので、「買ったものではありません」などと答えるべきです。しかし教師は「”私は買いませんでした”というべきです」と間違った訂正をしています。

 問2の答えはcです。




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