平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題12解説
問1 在留資格
『在留外国人統計(旧登録外国人統計) 在留外国人統計 月次 2012年12月 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口』の「在留資格別 年齢・男女別 在留外国人」と書かれている欄の「EXCEL」という緑のボタンを押すと、そのデータがダウンロードできます(魚拓)。これによると…
在留資格 | 在留外国人数 | 構成比 | |
---|---|---|---|
1位 | 永住者 | 624,501 | 30.7% |
2位 | 留学 | 180,919 | 8.9% |
3位 | 定住者 | 165,001 | 8.1% |
4位 | 日本人の配偶者等 | 162,332 | 8.0% |
答えは3です。
問2 標準的なカリキュラム案
『「生活者としての外国人」に対する日本語教育の標準的なカリキュラム案 活用のためのガイドブック』(魚拓)の2ページには、標準的なカリキュラム案の目標についてこのように書かれています。
○日本語を使って、相互理解を図り、社会の一員として生活を送ることができるようにすること
この内容が選択肢1と合致します。
答えは1です。
問3 標準的なカリキュラム案での、生活上不可欠と考えられる8項目の行為
『「生活者としての外国人」に対する日本語教育の標準的なカリキュラム案 活用のためのガイドブック』(魚拓)の54~55ページには、標準的なカリキュラム案で扱う生活上の行為の事例として8つの項目が書かれています。
(1) 健康・安全に暮らす
(2) 住居を確保・維持する
(3) 消費活動を行う
(4) 目的地に移動する
(5) 人とかかわる
(6) 社会の一員となる
(7) 自身を豊かにする
(8) 情報を収集・発信する
家族の介護は、外国人にとって生活上誰でも不可欠であるわけではありません。
答えは3です。
問4 社会・文化的情報
『「生活者としての外国人」に対する日本語教育の標準的なカリキュラム案について(案)』(魚拓)の6ページには次のような記述があります。
日本社会における日常生活の規範を学ぶことが学習者に対する規範の押し付けとならないような配慮が必要である。
選択肢2の記述と一致します。
答えは2です。
問5 活用のポイント
『「生活者としての外国人」に対する日本語教育の標準的なカリキュラム案 活用のためのガイドブック』(魚拓)の4ページ「3 標準的なカリキュラム案の活用及び指導方法について」にて、選択肢1、3、4に関する記述がありますが、選択肢2に関する記述はありません。
選択肢1
選択肢2
なし
選択肢3
選択肢4
答えは2です。
コメント
コメント一覧 (2件)
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○文字や発音,基礎的な文法事項などは各地域において日本語教育の具体的な内容を検討する際に必要に応じて取り扱うことを想定
とあります。
>匿名さん
コメントありがとうございます。
その通りです。選択肢2は「~行わない」と言っているのに対し、解説で示したpdf内には「~必要に応じて取り扱うことを想定」とあります。ですので選択肢2だけが不適切ということになります。