6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

平成24年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題5解説

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平成24年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅲ 問題5解説

問1 改善すべき点

 1 中級学習者に400字の作文は適切です。
 2 「である体」はアカデミック・ライティングで用いられる文体ですので、中級前半の学習者には難しめです。
 3 「私の宝物」は十分絞られたテーマです。
 4 正しいです。書いた後に、他の学習者や知り合いの日本人などに読ませる活動があるので、読み手を意識させることは重要です。

 したがって答えは4です。

問2 教師が留意すること

 1 正しいです。
 2 正しいです。
 3 アイディアを出す段階では母語を使ってもいいです。
 4 正しいです。

 したがって答えは3です。

問3 コロケーション

 デノテーションとは言葉が表す元々の意味のことで、コノテーションとは言葉が表す言外の意味のことです。

 「辞書を使う」「辞書を見る」と言っても意味は分かりますが、通常は「辞書を引く」「辞書で調べる」と言います。このような言葉の自然な組み合わせのことをコロケーション(collocation)といいます。

 「人気があがる」「人気が出る」「人気が高まる」などというべきです。コロケーションに関わる不適切さがあります。
 したがって答えは4です。

問4 <資料2>に加えるチェック項目

 1 「は」と「が」の違いは、中級学習者にとって易しいです。
 2 正しいです。
 3 正しいです。
 4 正しいです。

 したがって答えは1です。

問5 作文後の活動の背景にある考え方

 他の学習者や知り合いの日本人に書いた作文を読ませたりすることで、作文を書いたことの達成感を高めることができます。
 したがって答えは2です。




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