2年前に毎日のんびりで開講した日本語教師の試験対策講座に来られた方が中国で日本語教師をしていて、いつか私が中国に行ったらハルピンに会いに行きますという約束をしました。今年やっと中国に戻ってきてその約束を果たせることになったから、学校のスケジュールの合間を縫って2泊3日でハルピンに行ってきました。

飛行機が苦手なのでできれば飛行機には乗りたくなくて… なので今回は行きも帰りも高鉄です。北京にはいくつか高鉄の駅がありますけど、北京から中国の東北地方へと向かう高鉄の駅は北京朝阳站です。木曜日、午前の授業が終わった後にすぐ駅へ向かって15時頃に乗り込みました。4時間半かかって夜7時半にハルピン西駅へと着いたんですけど、4時間半の間、止まった駅はたった3つだけ。一つは遼寧省の瀋陽、吉林省の長春、そして黒竜江省のハルピンです。これらは東北三省の省都で、省都にしか止まらないみたいです。日本だと考えられない規模…

北京から20分くらい経つと景色が自然に変わって、何やら小さい集落みたいなのはあるにしろ、人の気配を感じないような場所を走るようになりました。中国で山を見たのも実は初めてかもしれないです。廊坊や北京は平野だし、都市だし、山もなければそもそも地平線も見れないしで、ずっと窓の外を見てました。
ホントにずっと窓の外を見てたんですけど、そうして思うことは、中国はホントに広大なんですが、そのほとんどの場所が人が住んでいないんだなと感じました。それから、いわゆる日本の「田舎」と中国の「田舎」は全く違うものにも感じました。

ハルピン西駅に着くと、もうさっそく恐ろしい寒さでした。この日は天気予報によると-19度に達するらしくて、私が着いた時は-16度だったそうです。せっかくハルピンに行くからにはこの寒さを経験したいと思っていましたが、自分の防寒対策がまったく足りてないことに気づかされました。足も耳も指すように痛い。
↑の写真は駅の入口にある風除けのカーテンなんですけど、カーテンの上に送風機があって風が出てきてます。これで外気をシャットアウトして建物内の温度を保ってるみたいです。カーテンは廊坊でも北京でも見かけますけど、送風機はハルピンで初めてみました。

北京と違って空気がきれい。あと呼吸すると気管が冷えるくらい冷たい空気で、生きてる感じがします。私が来る何日か前に雪が降ったのか、道路脇には白い雪が残ってますが、道路は全然積もってません。

北京で走ってる車はほとんど電気自動車なんですけど、ここは寒冷地だからなのかガソリン車をよく見かけます。電気自動車はナンバーが緑で、ガソリン車は青いのですぐ分かります。

いったん駅近くのホテルに行って荷物を下ろし… 部屋の窓から外を見ると駅と線路が一望できる場所ですごくよかったです。夜景がきれいなところでした。
ハルピンについたのは7時半ごろ、荷物を下ろしてホテルからタクシーで5分くらいのところにある万达へ晩ご飯を食べにいきました。万达の入口のところでも中国どこでも見られる広場舞。こんなにも寒いのに元気良すぎます。あとここのダンスは若者が多くて、音楽もちょっと若者向けの感じです。
この日はご飯を食べて終わり。

次の日はお昼過ぎに中央大街というところに行きました。妻によると、ここはハルピンで結構人気の観光地らしくて一度行ってみたかったそうです。入口に近づくとおじさんおばさんが話し掛けてきて煩わしい。山の方にいってスキーとかスノボをしないか?みたいな勧誘です。

中央大街を歩いてみた感じの特徴は、まずロシア語が多い。ロシアが近いこともあってか、ロシアのお土産屋さんとか食べ物屋さんがよく見られました。あとは防寒具を売っているお店も多い。ちょっと歩くと帽子、マフラー、靴下とか手に入るので、寒さ対策が足りない観光客でもすぐ現地調達できて安心ですね。

↑のお店は「一彬之家」といって、ハルピンの中でも有名な激安防寒具店だそうです。

入ってみると確かに安い。冬のハルピンに行ってみると分かるのは、寒さ対策はホントに緊急性が高いんですよね。とにかく着込んで寒くならないようにすることが重要だけど、かと言って高くて質の良いものを買ってもハルピン以外ではあまり使わない… みたいなことになっちゃうんで、質よりも安さのほうが受けるのはなんとなく分かります。私も緊急で手袋を買いました。19元(400円)くらいでスキー場でも使えそうな手袋を買えて満足でした。
中央大街は直線1.5キロくらいの商店街兼並木道です。私が行ったときは木にイルミネーションをつけている作業中でした。もう12月なのに、もっと早くつけてもいいんじゃないのと思いましたけど…

中央大街を突き当たりまでいくと松花江という川が見えてきます。川幅は1kmくらいある大河でとんでもなく大きいんですが、なんとその水面は全部凍ってました。歩こうと思えば歩けるとは思いますが、禁止看板があって川には立ち入れません。危ないから当たり前ですね。

川の左側を見ると両岸を結ぶケーブルカーが見えます。せっかく来たので、ケーブルカーに乗って対岸に行ってみようということになりました。

川岸の土手を歩いてケーブルカーのほうへ。するとこんな感じの建物が見えてきます。

建物の入り口には券売機があり、往復1人100元でした。普通のチケットだと6人がけのに案内されるんですが、高いチケットを買うと2人がけのもあるみたいです。もっと人が並んでいるかと思ったら、この日は金曜日だったからか並んでいなくて、6人がけのケーブルカーに2人で乗り込めました。


私は高所恐怖症なんですけど頑張って乗りました。ちょうど乗ろうとした頃に風が吹いてきたのも相まって本当に怖かったです…

妻は景色どころではない私を笑いながらいろいろ写真を撮ってました。まあ本気で心配されるよりは全然良いですね。↑の写真は妻が撮ったものですけど、こうしてみると綺麗です。私はケーブルカーに乗っている間、落ちたらどうしようとかそういう心配ばかりで、早く着けと床をずっと見てました。

そうして対岸の太陽島へ。ケーブルカーは「チョコレート城」というコンセプトで作られた建物に到着します。建物の中はチョコレートの匂いが充満していて、ディズニーっぽさもあります。この建物の周りは特に何もなく、ただの終点みたいでした。
対岸に着いた頃には風もさらに強く… しかし往復チケットを買ったからにはまたケーブルカーに乗って帰ったほうがいいので、1時間くらいちょっと休憩してまた乗り込んで戻りました。

帰りは「铁锅炖」というハルピンを代表する食べ物を食べに、中央大街のあるお店へ。人がたくさんいて1時間半くらい座って待ってました。

席に案内される前に注文を聞かれます。食材を一緒に長時間煮込むことを中国語で「炖」と言うんですが、煮込むものをあらかじめ決めておかなければいけません。ここで重要なことは、食材は後から注文することはできないということです。

テーブルの真ん中には大きな鍋がはめ込まれてる席に案内されました。そこに食材を入れて煮込みますが、席に着いてから食べ始めるまで結局さらに30分かかりました。

途中、煮込んだ食材の上に馒头(?)みたいなのを置いて同時に蒸す様子も見られます。蒸し続けるとこれが徐々に大きくなっていくんです。特色があり雰囲気でハルピンに来たかいがあります!
でも、全然食べきれませんでした。排骨锅の小さいのを注文したのに、たぶんあれは4人前くらいある。ネットの情報によるとハルピンのご飯はすごく量が多いらしくて、よく食べきれないとか。それを実感しました。

帰りは来た中央大街の道を戻りながら、近くにある有名な協会へ歩いて向かいました。その途中、お店の前に真っ黒の果物が。

何かと思いきや、梨だそうです。「冻梨」というハルピンの食べ物。凍らせた梨は黒くなるそうで見た目は丸い炭です。昔食べ物があまり無かった頃は、収穫した梨をこのようにして保存し、冬のおやつにしていたそうです。この梨は1個5元で恐ろしく安い。買うと店員さんが切れ込みを入れてくれます。

食べてみると… うーん。なんというか味があまり無い? 梨っぽい味が薄くなって、シャリシャリした氷でした。

そうこうして歩いていると教会へ。この教会の背景はまったく分かりませんけど、この辺りはロシアの建物を模しているのか、中国っぽくはありません。もう教会についたのは11時でライトアップはされてなかったですけど、綺麗は綺麗でした。近くにはロシア(?)っぽいドレスを着た女性たちが撮影していて、ここでもドレスの貸し出しが行われてるみたいです。故宮の近くの格格みたいなビジネスですね。↑の写真の右下にドレスを来た女性がちょっと見えると思います。
という感じでこの日はホテルへ帰宅。
次の日の昼はその講座の方に会って一緒に食事を。写真は載せられませんが、おいしい餃子を食べながら中国の大学の日本語教師事情についていろいろ話しました。


この日の16時にはまたハルピン西駅へ行って北京へ。

帰りの高鉄では日本ではないサービスを利用しました。あらかじめ出前を注文しておくと、駅に着いた時に席まで食べ物を運んでくれるサービスです。瀋陽駅で麻辣烫を注文しておいたので、席で食べて温まりました。
北京へ着いたのは20時半頃で、自宅に着いたのは22時くらい。短い時間でしたけどハルピンは十分に楽しめました!
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