おととい初めて1年生の授業がありました。1年生は先週まで军训(軍事訓練)があって、2年~4年生と同じタイミングで授業を始められないんですが、それも先週で終わって今週から本格的に授業が始まっています。
廊坊の大学では1年生になったときから日本語専門として入学するんですが、ここ科技大学では1年生の段階ではまだ「外国語学院の学生」という身分で専門は決まっていないようなんです。それで最初の1年間、外国語学院にある英語科、日本語科、ドイツ語科の3つの授業を受けて、1年生の終わりにはそれぞれ希望を出して2年生で専門が確定する、という仕組みになっているとのこと。英語が一番希望者が多いけど、もちろん定員はあるから結局は成績順で希望が通るようです。事前に得た情報では、1年生は専門が1年後に決まるというふわふわした状態でもあるので、日本語をちゃんと学ぼうというモチベーションがあまり高くなく、結局は今いろいろと教えてもなかなか身につかないそうなんです。そういうことを聞いていたので、1年生の授業ではどうやってやろうかと結構悩んでいました。

一応3人の日本人教師で到達目標を「平仮名、片仮名を書けるようになり、特殊拍を含めそれらの発音をちゃんとできるようになること」と定めました。目標に向けてどんな授業をやるかは自由とのことだったので、とりあえずは平仮名、片仮名の練習から入ろうということで教案を作り、おととい1年生の授業を始めてやったわけです。
授業が始まり、まずは自己紹介、授業の到達目標、宿題などを説明し、さっそく「あ」から順番に平仮名の書き順と発音を確認していきました。気の遠くなる面倒な作業ですが、これをやらなければ日本語教育は何にも始まらないのでしかたないですね… で、「と」まで順番にやったところで学生から話が。すでに担任の先生から教わり、平仮名や片仮名は書けるようになっているとのこと。ホントか?と思って確認したら、書くのは本当にできてました。
こういう細かいところの情報共有がないのはすごく困ります… 授業中に急に方向転換を迫られることになるので。結局平仮名、片仮名は書けるものだと信じることにして、発音を徹底的にやることにしました。発音に関しては日本語母語話者がやったほうが確実なので、こちらはむしろたくさん時間が欲しいくらいです。
し、す、ち、つ、ふ
やっぱりこの辺りの発音が微妙な学生がいました。でも、今はこういう発音を直す術を知ってます。試験で役に立った口腔断面図を使って、君の発音は舌がこのあたり、でも正しい発音は舌がこの辺りだよ、としっかり教えることができます。これは廊坊の頃にはできなかったことだから、自分としてもすごい成長を感じます。武器があると授業の安心感はすごいです。
来週は五十音の発音を再度一人ずつ確認して、その後に拗音の発音をやろうと思います。その次の週は特殊拍かな? 今考えているのは、1文字1文字発音をしていくのはやっぱりつまらないので、実際の語を使ってやっていこうかと思ってます。例えば「きゃ」だけ発音させるだけじゃなくて、「客」という語を使って言ってもらうとか。他の日本語の授業の進捗が分からないし情報共有も整っていないので、週末はいったん考えてきた教案の作り直しです。頑張ります!

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