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日本語Q&A
質問者さん(中国)
映画「でっちあげ」を見ました。「嘘」と「でっちあげ」の違いは何ですか?
管理人
「嘘」は主に”事実でない発言“を指しますが、「でっちあげ」は”造り上げられた事実でない物事“を指します。
また、「嘘」は個人的で小規模なものにも使えますが、「でっちあげ」は比較的大規模なものに使いやすいです。
また、「嘘」は個人的で小規模なものにも使えますが、「でっちあげ」は比較的大規模なものに使いやすいです。
「嘘」の用法
「嘘」は「嘘の証拠」みたいに間違い、偽物という意味を持つときもありますが、基本的な意味は「事実でないこと」です。「~をつく」「~を言う」などと一緒に使うことが多く、「嘘」というと通常は”事実でない発言“を指します。発言というイメージが強いせいなのか、個人的で小規模なものに使いやすい感じがします。
(1) 彼女は堂々と嘘をつく。
(2) 嘘を言うな。
(3) 週刊誌は嘘ばかり書く。
「でっちあげ」の用法
「でっちあげ」は動詞「でっちあげる」の連用形にあたり、「嘘」と同じく名詞です。でも「嘘」とは違って「でっちあげをつく」「でっちあげを言う」という表現はありません。動詞「でっちあげる」を用いて「~をでっちあげる」と言います。なお、「でっちあげる」に対応する漢語は「捏造する」です(※1: 142)。
(4) 架空のアルバイトをでっちあげれば、その分架空人件費が計上できます。
(5) 事件をでっちあげ、無実の人を逮捕した。
(6) 捜査員が不都合なデータを省いて証拠をでっちあげた。
(7) 彼の霊能力は全てでっちあげです。
事実でないことを事実であるかのように造り上げることを「でっちあげる」と言い、そのようにして”造り上げられた事実でない物事“を「でっちあげ」と言います。造り上げたものの精度はともかくとして、「でっちあげ」のイメージは比較的巨大な虚偽の建築物。事実でないことをたくさん積み重ねた成果物を指します。だから(4)~(6)のように比較的規模の大きい事態に用いられます。
参考文献
(※1)田忠魁・泉原省二・金相順(1998)『類義語使い分け辞典: 日本語類似表現のニュアンスの違いを例証する』117,142頁.研究社

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