【Praat】インテンシティについて
インテンシティ(音響インテンシティ)は簡単にいうと音の強さのことで、単位はデシベル(dB)です。
インテンシティコンター
Objectsウィンドウで任意の音声ファイル(ここでは「飴2.wav」を使用)を選択して[View & Edit]をクリックし、 SoundEditorウィンドウが表示します。画面下部に画面下部にスペクトログラムが表示されていなければ、[Spectrogram]-[Show spectrogram]で表示してください。その後、[Intensity]-[Show intensity]を選択してください。するとスペクトログラム上に緑の線が現れます。それがインテンシティコンター(intensity contour)です。

スペクトログラム上で任意の場所を選択すると右側に緑色の数値(dB)が表示されます。それがインテンシティの値です。この値は[Intensity]-[Get intensity](F8)を選んだときの値と同じです。
インテンシティの平均値、最小値、最大値
スペクトログラム上で範囲選択して[Intensity]-[Get intensity](F8)を選択すると、範囲内の平均値を表示できます。

選択範囲における最小値を見たい場合は[Intensity]-[Get minimum intensity]、最大値を見たい場合は[Get maximum intensity]を選択すればいいです。
インテンシティの設定
[Intensity]-[Intensity settings…]を選ぶと、インテンシティコンターの表示範囲や計算方法を変更できる設定画面が開きます。

表示範囲の下限値と上限値を変更する
「View range (dB)」の初期値は下限値が 50 dB、上限値が 100 dB になっています。インテンシティコンターの右側にある 50dB、100dB という緑色の文字がここに入力される値に対応しています。例えばこれを 0~100 に設定してみると、インテンシティコンターは次のように見た目が変わります。背景の雑音のインテンシティコンターまで確認したい場合は 0~100 にするといいです。ただ声が入っているかどうかだけ確認するなら下限値を 0dB にする必要はないです。

インテンシティの計算方法を変更する
「Averaging method」では、インテンシティをどのように時間的に平均化するかを指定できます。一般的にインテンシティを測定するときは「mean energy」を用いるので、何か特別なことでもない限りはここの設定を変える必要はないです。
median → インテンシティの中央値をとる
mean energy → 振幅の二乗を平均してdBに変換したもの
mean sones → 人間の知覚に近い音の大きさの単位に変換して平均する
mean dB → dBの値そのものを平均する
インテンシティの計算方法を変更する
録音された音声には機器の電気的な影響で余計なノイズが加わることがあり、この余計なノイズを直流成分(DCオフセット)と言います。「Subtract mean pressure」にチェックを入れると、この直流成分を取り除いてからインテンシティを計算します。普通の音声を用いたインテンシティ測定ではチェックを入れたままでいいです。
インテンシティコンターを描画する
インテンシティコンターを画像化したいときは[Intensity]-[Draw visible intensity contour…]を選択します。すると設定画面が出てくるんですが、とりあえず[OK]を押してみます。すると Pictureウィンドウにインテンシティコンターが描画されます。ピンクで選択しながら Ctrl+C を押すとコピー可能です。

設定画面をもう一度見直してみると、いくつか設定できる項目があります。

「Erase first」を選択すると、Pictureウィンドウに既に描画されているものを全て削除した後にインテンシティコンターを描画することになります。既に何か他のものが描画されていて残しておきたい場合は、このチェックを入れておくといいです。
「White name at top」では、no, far, near の3つのうちどれかを選びます。no を選ぶと、描画されたインテンシティコンターの上部に表示されるはずの音声ファイルの名前が消えます。far を選べば画像から離れたところに、near を選べば画像に近いところに音声ファイルの名前が表示されます。
もし時間と縦線を表示させたくない場合は、「Draw selection times」と「Draw selection hairs」のチェックを外します。
「garnish」にチェックを入れると、インテンシティコンターに横軸(時間)と縦軸(dB)の数値が表示されます。

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