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令和2年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(9)解説

令和2年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(9)解説

(9)「とても」の意味

 「とても」は2つの用法があります!
 一つは「とても美しい」みたいに程度を限定する(強調する)用法です。これは「非常に」などに言い換えられます。もう一つは「とても~ない」「とてもじゃないけど~ない」みたいに後件に否定形、あるいは否定的な内容をとり不可能を表す用法です。

 どっちの用法なのか確認するには、「とても」を「とてもじゃないけど」に言い換えてみて成立するかどうか見てみるのが早そう。

 1 〇とてもじゃないけど無理だ (不可能)
 2 ✕とてもじゃないけどつまらない
 3 〇とてもじゃないけど信じられない (不可能)
 4 〇とてもじゃないけど耐えがたい (不可能)
 5 〇とてもじゃないけどやみそうにない (不可能)

 選択肢2の「とても」はただの強調で、それ以外は述語が「無理」「信じられない」「耐えがたい」「~そうにない」など可能性を表していて不可能を表す用法でした。
 答えは2です。




コメント

コメント一覧 (3件)

  • いつも参考にさせていただいてます!

    「とても」の意味・・・

    ①「とても」のあとに、行動や考えを否定する文を置き、その否定文を強調。「とてもじゃないが~できない」のような使い方。

    ②非常に(大変)という意味。

    2番だけが②の用法なのかと判断しました。。。(+_+)

  • わたしには、を付けました。
    1 わたしには無理だ
    2 わたしにはつまらない
    3 わたしには信じられない
    4 わたしには耐えがたい
    5 わたしにはやみそうにない ?

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