6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

【練習問題】(507)第二言語環境

【練習問題】(507)第二言語環境

第二言語習得に関して、外国語環境と比べた際の第二言語環境の特徴として最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
 
 1 教室外では母語を使うため、第二言語に関する知識の定着や維持が難しい。
 2 学習者は母語が同じ場合が多く、授業で媒介語を使いやすい。
 3 上達が遅い傾向がある。
 4 日常生活を送るために学ぶという学習者が多い。











解説

外国語環境 日本で英語を学ぶ、海外で日本語を学ぶみたいな、学習言語が話されていない地域でその言語を学ぶこと。
第二言語環境 日本で日本語を学ぶ、英語圏で英語を学ぶみたいな、学習言語が話されている地域でその言語を学ぶこと。

 1 教室外で母語を使うのは外国語環境
 2 外国語環境は教室外で別の言語が話されています。その言語の母語話者が教室にやってくるので母語が共通していることが多く、媒介語が使いやすいです。
 3 教室外では学習言語が使われていないので学習言語に触れる時間が短くなり、第二言語環境に比べて上達が遅い傾向があります。
 4 第二言語環境は学習言語が話されている地域でその言語を学ぶので、その言語が話せなければ生活に支障をきたします。ですから「日常生活を送るために学ぶ」という目的意識を持った学習者が外国語環境に比べて多くなります。

 したがって答えは4です。




コメント

コメントする