【敬語練習問題】（29）二重敬語
二重敬語の例として最も適当なものを、次の１～４の中から一つ選べ。
１ ここにご住所をご記入ください。
２ この着物、お召しになられますか？
３ 先生がこの窓を開けられたんです。
４ お手並み拝見だ。
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解説
選択肢１
相手のものである「住所」を尊敬語にしたのが「ご住所」で、相手の行為である「記入」を尊敬語にしたのが「ご記入くださる」です。この文には２つの尊敬語があるだけで、二重敬語はありません。二重敬語とは、一つの言語形式に複数の同じ種類の敬語がついたものを指します。
選択肢２
「着る」を尊敬語にしたのが「お召しになる」で、これに尊敬表現「～（ら）れる」を付けたのが「お召しになられる」です。
これが二重敬語の例。
選択肢３
「開ける」は相手の行為なので「開けられる」は尊敬語です。
二重敬語ではありません。
選択肢４
ここでいう「手並み」は相手の技量、腕前を指し、それに「お」をつけた「お手並み」は尊敬語です。
「拝見」は自分の行為なのでこれは謙譲語Ⅰです。
この文に二重敬語はありません。
答えは２です。
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