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平成29年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(2)解説

平成29年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1(2)解説

(2)句末での無声化

 日本語標準語では、無声子音に「い」「う」がついた音が語末や句末に来たときに、母音がはっきり聞こえなくなる感じになることがあります。これを母音の無声化と言います。例えば「書く」などははっきり「かく」というんじゃなくて、「かk」みたいに「う」が無くなったりします。そういうの。

 /k,s,t,h,p/などの無声子音に「い」や「う」がついたものが句末に来れば無声化する可能性があるので… 「き」「く」「し」「す」「ち」「つ」「ひ」「ふ」「ぴ」「ぷ」など、あとは「きゅ」「しゅ」「ちゅ」「ひゅ」「ぴゅ」なども句末に来たらその母音は無声化する可能性があります。

 1 句末の音は「う」 → 無声子音がないから無声化しない
 2 句末の音は「む」 → 有声子音[m]+母音[ɯ]だから無声化しない
 3 句末の音は「い」 → 無声子音がないから無声化しない
 4 句末の音は「り」 ⇒ 有声子音[ɾ]+母音[i]だから無声化しない
 5 句末の音は「しゅ」 ⇒ 無声子音[sʲ]+母音[ɯ]なので無声化する可能性あり!

 選択肢5だけ、句末の音「しゅ」が無声子音[sʲ]と母音[ɯ]からできている音で、上記の母音の無声化をする条件を満たしています。「しゅ」は「す」を硬口蓋化した音と音声学では説明されますから、硬口蓋化したことを表す[ʲ]をつけてます。

 したがって答えは5です。




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