平成27年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題15解説

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平成27年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題15解説

問1 留学生受入れ10万人計画

 1983年に中曽根首相の指示で始まった「留学生受入れ10万人計画」は、当時国内の留学生数が10万人を達成していたフランスをモデルとしています。(当初の「留学生受入れ10万人計画」の概要

 答えは1です。

問2 入国管理政策の変更

選択肢1

 平成22年7月1日に名称を変更したことは事実ですが、これが留学生の増加につながったわけではありません。
 参考:http://www.immi-moj.go.jp/newimmiact/koumoku4.html

選択肢2

 「留学」の在留期間は「4年3月,4年,3年3月,3年,2年3月,2年,1年3月,1年,6月又は3月」と定められています。5年はありません。ちなみに3月とは3ヶ月の意味です。

選択肢3

 対象は「大学,短期大学,高等専門学校,高等学校,中学校及び小学校等の学生・生徒」ですが、以前から変わらず、拡大されたわけではないようです。

選択肢4

 正しいです。身元保証人制度を撤廃したことで留学生が増加しました。

 したがって答えは4です。

 参考:在留資格一覧表 | 入国管理局

問3 高度人材獲得

 詳しくは『「『留学生30万人計画』の骨子」とりまとめの考え方:文部科学省』に載っています。
 ここには「我が国の経済活動の担い手として、労働市場に(優秀な)人材を確保」とあり、高度人材の獲得が目的。

 答えは3です。

 

問4 国際化拠点整備事業

選択肢1

 高校生だけではなく、大学生も招聘していたようです。この選択肢は間違い。
 参考:アジア人財資金構想(METI/経済産業省)

選択肢2

 産学連携ではなく、大学間で連携しているようです。この選択肢は間違い。
 参考:大学の世界展開力強化事業|日本学術振興会

選択肢3

 以下のリンク先に、「英語による授業のみで学位が取得できるコースの大幅な増設」とあります。これが答え。
 参考:グローバル30とは

選択肢4

アジア諸国等の指導者として活躍が期待される行政官、経済人等の若手指導者を、我が国の大学院等に招へいし、1年程度の短期間で学位を授与する新たな留学プログラムです。
 - ヤング・リーダーズ・プログラム YoungLeaders’Program:文部科学省より引用

 答えは3です。

問5 日本語パートナーズ

 各選択肢のプログラムとそれに対応する実施期間は以下。

 1 国際化促進インターンシップ - JETRO(日本貿易振興機構)
 2 トビタテ!留学JAPAN - 文部科学省
 3 海外留学支援制度 - JASSO(日本学生支援機構)
 4 日本語パートナーズ - 国際交流基金

 答えは4です。




コメント

コメント一覧 (3件)

  • >Albertさん
    いつもありがとうございます!
    そのサイトに関する記述を加えました。

  • こんにちは。
    いつも丁寧な解説とても参考になります!

    問3ですが、1.知的国際貢献もこの文部科学省の資料の中では意義のひとつになってるのですが・・・3.高度人材獲得が追加されたプログラムに当たるから回答は3になるということでしょうか?
    解説いただけると助かります。
    こんなところからも出題って。。本当に範囲が広いですね涙

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