6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

平成26年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題2解説

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平成26年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題2解説

1番

 「ちょっと⤴⤵」や「お願いがあるんですが⤵」と文末のイントネーションに問題があります。
 答えはbです。

2番

 何を作るか聞いているので「タイ料理」を強調すべきですが、「いつも」が強調されています。プロミネンスに問題があります。
 答えはdです。

3番

 「旅行」を「りょこ」と言い、拍の長さが短くなっています。
 また、「しますがー」と文末のイントネーションもおかしいです。
 答えはdです。

4番

 「して」が「しって」になり、拍が増えています。
 また、「」というべきところを「」と言い、アクセントにも問題があります。
 答えはcです。

5番

 「けて」が「」になっていて、アクセントに問題があります。
 答えはaです。

6番

 「いはねの」も「いはねの」もどちらもアクセントは正しいのですが、学習者は後者で発音しています。これは「羽の」を強調する言い方です。「どんな?」と聞いているので特徴を表す「青い」を強調する前者の言い方をすべき。

 答えはdです。




コメント

コメント一覧 (2件)

  • いつもありがとうございます。
    6番の問題は、学習者の発音上問題がある箇所を教師が言い直すとあります。
    青い羽の鳥は、明らかに教師がアクセントを言い直していると聞こえますが、答は、プロミネンスだけです。
    アクセントは、各単語に固有でであって、プロミネンスによって影響しないと思うのですが答がaではないのはどう理解したらいいでしょうか?

  • >大福もちさん
    コメントありがとうございます!
    「青い」単体だとアクセント核は「お」の後で、「羽」単体だと「ね」が高くなります。しかし「青い羽の」を一つの語として読むなら核は「お」の後で、それ以降は低いままです。教師が言い直したものがそれです。

    アクセントは各単語固有であることは間違いありません。
    例えば「株式②」と「会社⓪」が合わさり「株式会社⑤」になるのは、「株式会社」が一つの単語になっているからです。
    このようにアクセントにはこのように語を1つにまとめる統語機能があります。

    この文は「青い」だけ取り出して強調する必要があるので、アクセントも分かれたのだと思います。

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