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平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題4解説
1番
問1
この学習者は「好きくないです」「好きくありません」「じょうずくないです」などと、ナ形容詞の否定形にイ形容詞の規則「~くない」を用いています。
問1の答えはcです。
問2
上記のような学習者の誤りに対して教師は「え?好きですか?」や「え?料理はどうですか?」のように聞き返して、自己訂正を促しています。
問2の答えはdです。
2番
問1
教師はCDを流して聞かせました。そのあと、音声の後についてほぼ同時に言わせています。これはシャドーイングという練習です。
問1の答えはbです。
問2
「東日本」を「ひかしにほん」と言ったり、「関東」を「かんどう」と言ったり、有声音・無声音の混同が見られます。
問2の答えはbです。
3番
問1
この教育実習生は「ババ抜きをしまーす」や「カードくばりまーす」のように、文末を引き伸ばしています。また、「カード」は本来発音は頭高型なのですが、ここではアクセントの平板化で尾高型「カード」となっています。さらに、「捨てれません」に見られるようにら抜き言葉も用いています。
一方、助詞の卓立(プロミネンス)は見られません。
問1の答えはaです。
問2
教育実習生が「数が一緒だったら捨てる感じでお願いしまーす」と言いましたが、これに対して留学生は「捨てるとき、漢字で書きますか?」と質問しています。「感じ」と「漢字」は同音異義語ですので、ここで誤解が発生しています。
問2の答えはcです。
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