6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題4解説

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平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ 問題4解説

1番

問1

 この学習者は「好きくないです」「好きくありません」「じょうずくないです」などと、ナ形容詞の否定形にイ形容詞の規則「~くない」を用いています。

 問1の答えはcです。

問2

 上記のような学習者の誤りに対して教師は「え?好きですか?」や「え?料理はどうですか?」のように聞き返して、自己訂正を促しています。

 問2の答えはdです。

2番

問1

 教師はCDを流して聞かせました。そのあと、音声の後についてほぼ同時に言わせています。これはシャドーイングという練習です。

 問1の答えはbです。

問2

 「東日本」を「ひかしにほん」と言ったり、「関東」を「かんどう」と言ったり、有声音・無声音の混同が見られます。

 問2の答えはbです。

3番

問1

 この教育実習生は「ババ抜きをしまーす」や「カードくばりまーす」のように、文末を引き伸ばしています。また、「ード」は本来発音は頭高型なのですが、ここではアクセントの平板化で尾高型ード」となっています。さらに、「捨てれません」に見られるようにら抜き言葉も用いています。
 一方、助詞の卓立(プロミネンス)は見られません。

 問1の答えはaです。

問2

 教育実習生が「数が一緒だったら捨てる感じでお願いしまーす」と言いましたが、これに対して留学生は「捨てるとき、漢字で書きますか?」と質問しています。「感じ」と「漢字」は同音異義語ですので、ここで誤解が発生しています。

 問2の答えはcです。




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