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平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題2(5)解説

平成25年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題2(5)解説

(5)読めれません

 「読めません」が「読めれません」になる誤り。
 五段動詞可能形に「れ」を加えた形はいわゆるれ足す言葉と呼ばれるもの。

 1 (一)消える ⇒ 消えれる
 2 (五)行く ⇒ 行ける ⇒ 行けれる(れ足す)
 3 (五)飲む ⇒ 飲める ⇒ 飲めれる(れ足す)
 4 (五)遊ぶ ⇒ 遊べる ⇒ 遊べれる(れ足す)

 れ足す言葉は五段動詞可能形にしか生じませんが、選択肢1は一段動詞「消える」です。この点からも1がちょっと違うことが分かります。

 一段動詞の可能形は「動詞語幹+rare-ru」あるいは「動詞語幹+re-ru」ですから、「消えれる」は活用上問題ありませんが… ただ自動詞「消える」自体がすでに可能の意味を持つので可能にする必要はありません。「消えれる」は形態的に正しくても意味的には誤り。

 したがって答えは1です。

 




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