今回は「ベビーM事件」という、アメリカで起きた事件をテーマとします。こんな背景です。
A夫婦がいました。A妻は持病で妊娠・出産に危険が伴うことから、A夫妻はBさんと代理母出産契約を結び、Bさんは人工授精によってA夫婦の子供を妊娠し出産しました。しかしBさんは子の引き渡しを拒みます。そこでA夫妻は子の引き渡しを求める裁判を起こしました。しかし、ニュージャージー州最高裁にてA夫婦とBさんの代理母契約を無効とする判決が出ます。父親をA夫、母親をBさんとし、親権はA夫に認め、Bさんには訪問権が認められました。
そして今回のテーマは…
最高裁の判決に賛成? 反対?
代理母出産に関する問題を問います。
「賛成」派の意見(子を産んだBさんが母)
・妊娠は常人には味わえない苦労があるから、この判決はその苦労に見合う
・Bさんは子がお腹にいるときから子供に対する愛を持っている。
・A妻は痛みを経験していない。
・もし障害を持つ子が生まれてきたなら、反対派はちゃんと受け入れるのか
・もし代理出産を認めたら、富裕層の間でこのようなことが横行してしまうかもしれない。
・Bさんは実際に生んだ親であり母乳がある。子供の健康のために必要である。
・反対派は子宮を「物」として利用していて、このままでは女性は商品になってしまう。このような考え方は社会道徳に反する。
・法律的にBさんは母となり、同時に法的な権利を有している。これは子にとってもメリットが多い。
・リスクは自分で負担するべきである。
・Bさんがいなければ、そもそも子はいなかった。
・Bさんと子は苦楽を共にした。
・子供の気持ちは大切である。誰が産んだかが重要だ。
・法律は一番効力があり、この契約は法律に合致しない。
・最高裁の判決は尊重しなければならない。
・法律を否定したら、この問題だけではなく他にも様々な問題が出てきて、世界は混乱する。
・自在に法を変えたら、それは法ではなくなる。
・血縁はなくても母にはなれる。
・血縁があっても子を可愛がらない人もいる以上、Bさんは子に対して本物の愛情を示しており、それは尊重されるべきだ。
「反対」派の意見(A夫妻が両親であるべき)
・契約を締結している。
・受精卵はA夫妻のもの。
・Bは一度お金を受け取っている。
・Bと赤ちゃんには生物学的な関係が認められない。
・輸血が必要な時、DNAで繋がった真の親が必要。
・Bさんがいなくても、別の人に頼めば子供は作れる。
・もともと同意に基づいて契約したのだから、守らなければならない。
・もし代理出産を禁止とすれば、子を産めない人はどうすればいいのか。
・体外受精という医学の進歩を否定するのは間違っている。
・Bさんの家庭環境や経済状況はA夫妻に及ばない。子供にもっと良い生活環境を与えるべきだ。
・代理出産契約はもともとBさんが選んだ仕事ではないのか。
・場合によっては、法律は人情に従うべきときがある。
・子がどちらの子であるかは、人々の考え方によって決めるべきである。そして法は人々の大多数の考え方を反映するべきだ。
・多くの人々はこの最高裁の判決に反対するはずだ。だからこそ、このような場合は法すらも変えるべきだ。
・もともとお金のために代理出産契約をしたBさんが、なぜ本当に子を愛していると言えるのだろうか。
・もし賛成すればBさん側に父はいない。それは子にとって良いとは言えない。
まとめ
今回は1年ぶりに撮影しました(字幕なし)。2016年度入学の3年生によるディベートです。
今回のテーマは複雑。学生といっても女性にとっては比較的身近に感じる問題ではあると思います。

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