天津の話③です。
昼ご飯食べたら午後のスピーチへ。
スピーチは1日かけて行われ、全2部あります。
午前は命題スピーチで、あらかじめ与えられたテーマについてのスピーチをします。
1.日中平和友好条約締結30周年記念、今後の展望
2.AIが私たちの生活にもたらすもの
確かこのようなテーマです。この2つから1つを選びます。
最長1ヶ月くらいの準備期間がありますからみんな上手で、実際午前のスピーチではほとんど選手間の優劣はつきにくいです。
問題は午後の即興スピーチ。
テーマを知らされてから10分間(?)の考慮時間が与えられます。
今年のテーマは「貿易摩擦と私たちの生活」でした。

午前のスピーチに関していえば文句なしの出来でした。
というか、全30名の参加者が全て非常に素晴らしいスピーチをしていたと思います。
ですからここで述べるのは午後のスピーチに関することに留めます。
結果から言いますと、私たちの廊坊師範学院は全30名中24位でした。
順位だけ見ると分かりませんが、実は9位~25位までの15名程度の総合得点は84点~83点のわずか1点の間に集中しています。かなり拮抗していました。
つまりあと1点でも稼ぐことができたらこの層から抜け出すことができて、一気に10数人抜きできたということです。結果論ではありますが…。
あとこれは全ての選手に言えることでしたが、貿易摩擦(经济摩擦)について正しい知識がなく、半数は全く理解していませんでした。
ですからほとんどの選手が逃げ腰のスピーチになって、漠然で抽象的な内容となっていました。この点は聞いていて辛かったです。
日本語専攻の学生はよく「実質専門はない」と言われます。
例えば卒業後日本に留学することになったら何かしらの専門を選択しなければなりません。
しかし今まで4年間日本語しか勉強してきていませんので、それ以外のことは全く分からない。0からのスタートです。これが専門ではないと言われる所以です。
留学しなくても卒業後日本語しかできなければ就職の機会も少ないですから、依然として状況は厳しいと言えます。
スピーチコンテストの最後の総括でもありましたが、語学というのは文系です。文系とは幅広い知識を持っていなければなりません。深くある必要はないですが、広く浅く知っていてこそです。そこが参加者全員に不足していました。

1位になった選手はかなり抜きんでていました。よくもまああれだけ長い文章を区切ることなくペラペラ言えるものだと感心させられます。というかあのようなスピーチは日本人にもできるかと言われれば簡単ではないでしょう。
1位の女の子、あの笑顔の裏に血の滲むような努力が垣間見えました。
しかし2位以降は私には微差のように感じています。
大言壮語になるかもしれませんが、私の学生にもできないはずがありません。そこまで行くためには、やっぱり私と学生の継続的なやる気と根気が必要です。それを1か月前から間に合わせようと考えているのがもう既に間違いだったんです。
このスピーチコンテストで、学生も私も色んな事を学びました。
私は去年の今よりも大きく進歩してます。来年はきっとかならず。

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