私が2年前から毎学期欠かさず行っている「会話」。授業とは違う時間に会って何か話をする時間を私たちはこのように呼んでいます。以前も何度か紹介したことがありますが、今回はその具体的な方法と効果についても述べたいと思ってます。

写真にあるように、会話のほとんどは夜に集中しています。午前中学生達は授業があるので、お互いに時間が合うのがこの時間帯しかありません。また、学生寮の門限は夏季は11時、冬期は10時半ですから、門限ギリギリの10時まで行います。
【人数・時間】
1年生と2年生は、学生2人一組で1時間私と話します。1人でも構いませんが、3人一組は原則認めません。3人だと各々の発話の機会が減る上に、学生同士で話す時間が増えてしまって効率的ではなくなるためです。
3年生はもう会話が随分上手ですから人数の制約はなく、時間も2時間みっちり話します。1時間では全く足りなくなってしまって、話題が尽きないのが3年生ですね。
【会話スケジュールの決め方】
どのように毎週の会話スケジュールを決めるかというと、各クラスの班長が毎週クラス全体に呼びかけ、何曜日、何時に、誰と、どこで会話するかを決めます。この結果を会話の前日までに私に連絡する形です。
会話に来るか来ないかは本人の自由です。行きたくなければ来なくてもいいというスタンスですので、この呼びかけには無視しても構いません。それに、会話しに来たからといって成績が上がるとかそういう事も一切ありません。これによって、純粋に私と会話したいという人、日本語を話したいという人だけが来ることになります。
会話したいという人に対しては平等に時間を振り分けるよう班長に伝えてあります。この辺りの判断や呼びかけは学期を通して班長に責任を持って行ってもらいます。
【場所】
教室を始め、運動場で散歩しながらとか、あるいはご飯食べながら、買い物しながらというケースもあります。
紙とペンがある教室では困ったときに筆談できるので、1年生の早いうちはこのほうが便利だと思います。
【話す内容】
授業とは別に、先生としてではなく一人の友達として雑談するように心がけてます。会話の内容は何でもよく、私が話題を振ることもあれば、学生が用意してくることもあります。話題が次から次へと自然に移り変わっていって、結局1時間ないし2時間話すことが目的です。話したい人だけが来るので、話す内容に困るということはまずありません。
【会話の効果】
連鎖した3つの効果があるように感じます。
まず一つ目は会話能力の向上。この効果は言うまでもありません。
二つ目はより親密な関係の構築。毎週決まった時間に会って近況などを話すので、こちらも今学生がどんな状況にあるのか分かります。また、間違った日本語の癖なども分析できる良い機会です。
三つ目は授業の活性化。お互いの関係が良くなると授業でも活気付いてきて、以前とは見違えるほど意欲を感じられるようになります。授業には一人”太陽”みたいな存在がいると助かりますが、この”太陽”は「会話」から作ることができます。
とっても有意義な計画です。
自分の時間を大幅に割くことになると思いますが、長期的に見ると必ず効果のある試みです。

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