【練習問題】(86)間接受身

【練習問題】(86)間接受身

「受身」に関して、間接受身の例として不適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
 
 1 母親に起こされた。
 2 彼に先を越された。
 3 犯人に逃げられた。
 4 入口を施錠された。











解説

 とりあえず各選択肢の文の省略されているものを補完して、それから能動文を作ってみましょう。受身文と能動文の補語の数が一致しなければ、それが間接受身です。

選択肢1

 【受身文】(私が) 母親に 起こされた。 (補語2つ)
 【能動文】母親が 私を 起こした。    (補語2つ)

 補語の数が2:2で一致するので、この受身文は直接受身

選択肢2

 【受身文】(私が) 彼に 先を 越された。 (補語3つ)
 【能動文】彼が 先を 越した。       (補語2つ)

 補語の数が一致しないので、この受身文は間接受身

選択肢3

 【受身文】(私が) 犯人に 逃げられた。 (補語2つ)
 【能動文】犯人が 逃げた。        (補語1つ)

 補語の数が一致しないので、この受身文は間接受身

選択肢4

 【受身文】(私が)(Aに) 入口を 施錠された。 (補語3つ)
 【能動文】(Aが) 入口を 施錠した。      (補語2つ)

 補語の数が一致しないので、この受身文は間接受身

 間接受身は2、3、4で、そうでないのは1だけでした。答えは1です。




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