6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

【練習問題】(805)格助詞

【練習問題】(805)格助詞

格助詞に関する記述として最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
 
 1 「を」に加え「に」も動作の対象を表す用法を持つ。
 2 「は」は「は」で示された要素と同類の要素との違いを示す用法を持つ。
 3 「で」には起因・根拠を表す用法があるが、「に」にはない。
 4 「に」は述語の動作が行われる場所を表し、「で」は存在主体の存在場所を表す。











解説

選択肢1

 「ケーキ食べる」の「を」は動作の対象
 「親はむかう」の「に」も動作の対象
 どちらも動作対象を表す用法ありなのでこれが答えです。

選択肢2

 「私は、海好きです」が同類の要素との違いを表す対比の用法です。これは「海」と対比された「山」などが嫌いだと言う意味を暗示します。
 だからこれも合ってそうですが… 残念ながら「は」は格助詞ではありませんので格助詞の記述としては不適当。錯乱肢でした。

選択肢3

 「雨中止になった」の「で」が起因・根拠の用法。
 「試験の難しさ驚く」の「に」も起因・根拠の用法。
 どちらもあるので間違い。

選択肢4

 「公園走る」のように、「で」は述語「走る」の動作場所を表します。
 「机の上リンゴがある」のように、存在主体「りんご」の存在場所は「に」で表されます。このとき述語は存在動詞です。
 だから逆。

 したがって答えは1です。




コメント

コメントする