【練習問題】(298)可能動詞
【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを、それぞれ1~5の中から一つ選べ。
【可能動詞】
1 話せる
2 行ける
3 見える
4 喋れる
5 帰れる
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解説
「可能形」と「可能動詞」は名前こそ似ていますがちょっと違います。
まず「可能形」とは何か…
動詞の活用に基本形、マス形、テ形などありますよね。可能形はそれら活用の仲間です。可能形は次のように活用します。
・五段動詞の可能形は「動詞語幹+eru」で作ります。(書ける、読める…)
・一段動詞の可能形は「動詞語幹+rareru」で作ります。(食べられる、寝られる…)
・カ変動詞の可能形は「動詞語幹+rareru」で作ります。(来られる)
・(サ変動詞の可能形は「できる」)
これらのうち、五段動詞の可能形だけを「可能動詞」と呼んでいます。なぜかというと「書ける」「読める」などは可能の意味しか持たないからです。一段動詞の「食べられる」は可能の意味以外にも、受身、尊敬、自発などの意味も持っていますよね。だから可能動詞とは呼びません。
・社長が来られます。(尊敬)
・妹にケーキを食べられた。(受身)
・私にはそう思われます。(自発)
可能動詞は面白い特徴を持っています。
①原型が五段動詞なのに、可能動詞になると下一段動詞に変身!
(五)書く → (一)書ける
②原則命令形がない。
〇書ける → ✕書けろ
選択肢を見てみると…
1 (五)話す → (一)話せる 可能動詞
2 (五)行く → (一)行ける 可能動詞
3 「見える」は原型
4 (五)喋る → (一)喋れる 可能動詞
5 (五)帰る → (一)帰れる 可能動詞
五段動詞「見る」を可能形にすれば可能動詞「見れる」になります。
選択肢3「見える」は「見る」を活用したものではありません。そもそも「見える」は辞書形。
したがって答えは3です。
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