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平成26年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題2(5)解説

平成26年度 日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題2(5)解説

(5)は

 問題文は「は」が「が」になる誤用です。「雨が降ったら」と言わないとだめ。これと同じ誤用を見つけるために、各選択肢の「は」を「が」にしてみます。

 1 〇右に曲がった方が
 2 〇気が付くと
 3 〇田中さんが
 4 〇腰が痛いから

 全部「が」にしたら正用になってしまいました。これだけ見るといずれも同じ誤用のように見えます。しかし、「が」の用法に注意してみてみると分かります。

選択肢1

 この文には比較の文型「~たほうが~」が使われています。この文型の「が」は「は」に置き換えることはできません。「~たほうが~」で使うものと決まってるやつだから。
 つまり定型表現の変えられない「が」を無理やり「は」に変えた、みたいな誤りです。

選択肢2

 この文は従属節「気が付くと」、主節「もう夕方でした」からなる複文です。
 主節に対する従属度が低い従属節は、その節内に主題の「は」を使うことができないという文法があります。この学習者は従属節内の「が」を「は」に変えて「気は付く」と言ってます。
 従属節内の「が」を「は」に変える誤りと言えます。

選択肢3

 この文は従属節「田中さんが買ったの」と主節「~はこの本です」からなる複文です。
 選択肢2と同じくこの従属節はその内部に「は」を持つことができませんが、「田中さんは」と主題化してしまいました。
 従属節内の「が」を「は」に変える誤りです。

選択肢4

 この文は従属節「腰が痛いから」と主節「休みましょう」からなる複文です。
 選択肢2、3と同じく従属節の内部に「は」を持つことはできませんが、「腰は痛いから」と主題化しています。
 従属節内の「が」を「は」に変える誤りです。

 そうして改めて問題文を見ると、問題文も従属節「明日雨が降ったら」と主節「中止にしましょう」からなる複文で、従属節内の「が」を「は」にする誤りが見られます。選択肢2、3、4と同じタイプの誤りをしていました。これとは違う誤りは1。
 よって答えは1です。




コメント

コメント一覧 (2件)

  • そうじさん
    始めまして、東京在住の59歳の会社員です。5年間上海で勤務したことがあります。一生続けられる仕事として一念発起して1月から日本語教師養成講座(アルファ国際学院)に通っています。秋の検定を受けるために、過去4年間の過去問に当たっています。ネットで過去問の解説を探す中で、そうじさんのこのサイトに出会い、もっとも完成度が高いと感心し、大変感謝しております。ありがたいです!ありがとうございます。今朝も29年度をやっていました。一箇所「維持」が「意地」になっていました。以下のとおりご連絡をいたします。これからも言語の交和的機能により、そうじさんと交誼を深められれば幸いです。お体に気をつけて、ご活躍ください。稲村

    29年試験Ⅰ問題13
    交話的機能 他者との関係性を構築したり意地したりする機能。挨拶、相槌、会話など。

    • >稲村さん
      コメントありがとうございます!
      お役に立てて私も嬉しい限りです。内容の充実度や専門性は日本語教師養成講座には劣りますが、当サイトが分からない時の理解の一助となれればと思っております。
      また、ご指摘の件は既に修正致しました。本当にありがとうございました。他にも誤記や不明な点等ありましたらコメント頂ければと思います!

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