6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

2023.12.16 使役と可能の授業を6時間…

 今日は先週に続いて、日本語教師を目指された方向けに使役の授業を3時間、可能の授業を3時間してきました。
 授業をしているときは全然気にならないのに、授業が終わって一度椅子に座った瞬間に両足のかかとが痛くて痛くて、頑張りましたー。用意していた教案は確かに6時間分だったんですが、実際に授業をしてみたら脱線した話題なども含んで6時間ちょうどよかった感じです。脱線しなければ足りなかったので教案の時間配分が甘かったみたい。それでも時間は持ったし、ちょうどよかったので結果的にいい感じでした。

 オンラインでペンタブ使って授業するのもいいけど、やっぱり体を使って授業するのも良いですよね。体を使えると表現の幅が広がる感じがします。対面授業のデメリットは、手元にパソコンがあるわけじゃないから脱線したときにすぐそれを引き出せないこと。オンライン授業だったら内容に合わせて資料を表示させたりできるんですけど。だから対面授業のほうがより即興性が必要になります。知識を引き出していい例文をすぐ考えられるかどうか、いつまで経ってもこのあたりは課題があります。

 そういえばれ足す言葉について、それが生じた理由をちゃんと考えたことがありませんでしたが、授業の中でら抜き言葉の形式に統一させようとする動きなのではないかと気づいていい勉強になりました。他にも津軽弁の話題がよく出てそれが授業のほうに活かされる展開もあったので、標準語と津軽弁の比較でおもしろかったです。

 今回の2週に及ぶ授業、私が設定した到達目標は「自分で0から教案を作れるようになること」でした。
 日本語教師といっても市販の教科書に沿って授業をするのが一般的。教科書はそれに沿って授業をしていれば大きな問題が出ないように設計されているので、それが一番安全と言えば安全です。でも学習者によってはオーダーメイドの授業を用意しないといけなかったりして、そのときに0から導入する語彙を考えて、例文を考えて… という過程が必要になります。そのときただ適当に語彙を集めて、例文を集めてというだけでは良くなくて、そこには文法があるから、文法にしたがって分類をした上で語彙と例文を整理しないといけません。そういう力を身に付けるためには文法知識が必要なので、今回は特に文法を深掘りする形で授業を進めてみました。

 私は楽しかったです。みなさんにとっては難しかったかもしれませんが、その中でちょっとだけでも日本語の見方が変わってくれたら嬉しいなと思いました。




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