6月8日(土)から音声学の短期講座がはじまります。

【教案】学生が学生に向けて日本語で15分授業

 学生が学生に日本語で授業してみるのはどうかな?っていう試み。90分授業やるわけじゃなくて15分だけ。

やり方

 学生が学生に向かって、実際に教壇に立って日本語で授業してみようという企画です。15分間日本語で授業をする、その15分のために色々準備してきてもらいます。一人だと心細いと思うから4人程度のグループを作りました。実は2人でもいいと思う。それで一学期通して授業の最初にひとグループずつやっていって、学期末には全員やり終えるみたいなイメージ。すると毎回の授業の最初の15分は学生による授業に時間になります。

 授業をしてもらうからには何を教えるかも決めないといけません。さすがにそれも自由に決めてねっていうのは厳しいと思うから「外研社 日语口语课堂流利篇1」を使いました。この本の1課から順番に毎週進めていきます。

 1課を15分で終わらせるのはほぼ不可能ですが、課の内容を網羅的に授業するのが目的ではなく、学生が自分の言葉を使って日本語の授業をすることが目的となります。授業の進行、授業特有の表現、教室の雰囲気作りなどを学ぶ良い機会にもなります。

注意点

 初回の授業でグループ分けし、その学期のいつ誰がどの課をやるか決めておくのが先生の仕事。例えば次のような感じ。

日付 グループ 担当する課
第1回 10月1日(月) 第1課
第2回 10月8日(月) 第2課
第3回 10月15日(月) 第3課
第4回 10月22日(月) 第4課
第5回 10月29日(月) 第5課
第6回 11月5日(月) 第6課
第7回 11月12日(月) 第7課
第8回 11月19日(月) 第8課
第9回 11月26日(月) 第9課
第10回 12月3日(月) 第10課
第11回 12月10日(月) 第11課
第12回 12月17日(月) 第12課
第13回 12月24日(月) 第13課
第14回 12月31日(月) 第14課
第15回 12月7日(月) 第15課

 全部の授業で全員が参加できるようにグループ分けする必要があります。だから30人いれば2人グループ。1人で授業やるのは大変だから、うまくいかなければ誰か2回やったりとかして補うようにします。
 授業がスムーズに進行できるように各グループは担当する課をコピーしてあらかじめ学生に配ったり、あるいはパワポにまとめたりします。授業の進行、授業の内容は自由。

 それから、各グループが1回授業するためにみんなにこの本を買わせるのは酷だから、先生が1冊ないし2冊くらい持っておいて、来週、再来週グループにどんどん貸していくスタイルでも良いと思います。こうすると学生の負担も軽減できる。

やってみた結果

 これは学生によって行われた授業の風景です。文法解説などは適宜中国語を使って説明し、進行は日本語で行っています。担当する課に出てくる単語や文法についてあらかじめちゃんと勉強しておかなければ授業はできませんし、何より雰囲気作りは非常に難しいことです。

 しかしこのクラスは凄くよくやってくれました!
 聞き手もちゃんと授業に参加して質問までしてましたし。いい経験になったかな。




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